漢字タトゥーは大人気 | 大江戸カンガルー SAMBA CARAMBA!

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日本を離れて11年。現在オーストラリア・メルボルンでなぜかラテンに暮らす日本語大好き日本語教師猿日記や地球を回る(中南米気味)旅日記など。

同じアホウなら、サンバでルンバ!

こちらに来て日本人であるというだけで重宝がられることの一つに「漢字を知っていること」がある。ま、日本人ならずとも中国人でもいいんだけどね(っていうか向こうが本家本元)。その漢字を知りたがるのはなんと言っても若者達。タトゥーを入れたいのだ。

以前一緒にサンバをやっていたスコットランド人の友人はある時唐突に腕をまくって私に見せた。そこには「日本」と漢字で書いてある。どうしたの!?と驚く私。何でも「スコットランド」と初め書いてもらったのを見てみたらあんまりかっこよくなくて(おそらくカタカナと思われる)、他にカッコいい字を見つけたので、コレがいいと指差した言葉がたまたま「日本」だったという。そんなんでいいの?一生よ、アンタ。と、思ったけど、かなりはっちゃけたヤツだったので、その無茶苦茶加減が彼らしくて何だか納得。

それから去年の卒業式前日、6年生男子のヤンチャどころ数名が私の所にやってきてマジックでかっこいい漢字を腕にタトゥーみたいに書いてくれと頼まれた。奴らが教室に戻るやいなやそれを見た他の6年生男子がどっと押し寄せ「僕も僕も」と大変なことになった。女の子までやってきて「loveって漢字で書いて」。そして、それをみた6年生の若い担任の先生まで自分の彼氏のタトゥー用にと漢字を聞きに来る始末。(ノ´▽`)ノ

そして、今日も別の若い女の先生が私のオフィスにやって来た。彼女は私と割と仲のいい子で、スピリチュアルなことが好きで、禅とかにも興味があるような人。既に二つ言葉を入れていて、内一つは以前字を考えるのを手伝った。タトゥーの漢字を考えるのは結構プレッシャー。取りようによっては色々解釈できるし、色んな候補の中から一番いいのはどれか選ぶのがその永久性から考えてもかなり神経を使う。

実際時々なんか間違ってるのを見たことあるしね。アレどうすんだろ。タトゥー屋に友達の付き添いで入った時にサンプル集見たけど、その中に既に「え?」っていうのが結構あった。言ってあげるのがここに来る客のためだよなあとも思ったけど、面倒くさいので、よくいえば「でしゃばらない」という選択肢を選んだ。

言いたいことは分かるけど日本語にすると「うーん」というようなヤツに出くわすこともたまにある。前にハワイのビーチで、ハーレーとか乗り回してそうないかめしい格好をした男がそのぶっとい腕に 「父」 「母」って入れてて、なんかなごんだ。英語だったらまあ、ジーザスって入れちゃうような感覚で分からないではないのだけどね。日本語だとなんか即座に「ふるさと」の歌が頭に流れ出したよ。なりに似合わず突然「ほのぼの」。ま、「お父さん」「お母さん」でなくてまだ良かったよ。

話を戻すと、今回その先生が注文したのは、faith, determination, patience, beauty の四つ。前の二つと合わせて理想の精神世界を構築する彼女なりのストーリーができている。で、コレが全部済んだら隅に小さく byハルチカ(実際は私の名前) と入れてもらうから、間違えてたら責任重大だよとか笑ってる。ま、冗談だろうけど。

実際に最初に入れていた言葉(私が関わっていない方)は彼女が言いたかったのとちょっと違う意味になっていて、faithとしたかったらしいのが「教」だった。「おしえ」と読めば、faithと取れないこともないし、中国ではそういう意味なのかもしれないしと言ったのだが、以来彼女も文字選びにかなり慎重になっている。私の署名タトゥー案も笑ってはいたものの半分真顔だったので、まさかね、、と思いながらもちょっと震え上がって只今あわてて漢字字典と奮闘中。


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