ジェラートアイスに自信 上尾・榎本牧場 | 魚釣り用ボクサーパンツ

ジェラートアイスに自信 上尾・榎本牧場

 牧場入り口正面にはかつて牧草を蓄えるのに使ったサイロがあり、今は休憩室とジェラートアイスの製造所になっている。その手前はアイスの売店。同法人代表理事の榎本求さん(59)によると、年間で三十種ぐらいのジェラートアイスを作っていて、ミルク、ラムレーズン、ブルーベリーなどいろいろな味を楽しめる。


 氷菓子の分類でいうと、ここで作っているのはアイスクリームより脂肪分が少ないアイスミルク。味わってみると後味がさっぱりしている。榎本さんは「いかに本物を使って牛乳をたっぷり使って作るか。本物の味を皆さんに味わってもらいたい」と話す。


 県内の道の駅などから注文を受け、その土地の農産物を使ったアイスも作っている。ここでは販売していないがサンショウ、クワイ、ホウレンソウなど変わり種のジェラートアイスもあるそうだ。榎本さんは「自分のもの(農作物)が別の形で売れるのは生産者にとってうれしいこと」と話す。地元の農家を応援するような意図もあるようだ。


 荒川の河川敷に榎本牧場が育てている牧草地を歩いてみた。真夏の昼間なのに草原を渡る風が涼しい。夜のうちに降った雨のせいだろうか。稲科の牧草イタリアンライグラスの葉の上には水滴が光っていた。


 この牧草地はテレビドラマなどのロケに使われることがあるそうだ。長男の貴さん(36)によると、榎本牧場が牛の餌にする牧草は「100%自給している」。牧草の成長に合わせて九月まで何回も刈り取り作業を行う。牧草を発酵させるため、ビニールを巻く作業を見学することもでき、人気があるという。


 牛舎は成牛用と子牛用の二棟あり、六十頭ほどのホルスタインを飼育している。早朝と夕方に牛の乳搾りを見学できるが、この施設と牛舎の片方は国の補助を受けて、今年の冬ごろに建て替えが決まっている。


 ロボットによる搾乳機を導入することで、より良い安定した品質のミルクを提供できると同牧場は期待をかけている。建て替え後は牛舎二階の交流スペースから、搾乳の様子を見られるようになるという。将来はヨーグルトを作って販売する計画もあり、楽しみが増えそうだ。


出典:埼玉新聞