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【動画あり】中川晃教×平野綾×橋本さとし×濱田めぐみが熱唱、日本版『マーダー・バラッド』製作発表ミニライヴ レポート

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☆☆文中 リンクがあるものは わたくしの当時の記事またはオフィシャル記事などに飛びます☆☆
☆!鑑賞レポートはすべてネタバレです!☆

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先に観に行った ご主人さまからの 口コミで
吉祥寺シアターに
ala Collectionシリーズvol.9 日本近代古典傑作選『お国と五平』『息子』の2本立て

当日券で 観に行ってきました。
両方の原作もすでに読んでいたご主人さま
「この時代に こんな面白いものがあるというのを
ぜひ 君も 観てきてください」とのこと。

3枚だけの販売だった当日券、張り切って一番に並んで取りました。
alaとは 可児市文化創造センターのこと。そこを運営する可児市文化芸術振興財団の企画だけあって
客席すべてに 可児市のバラが!
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まずは 『お国と五平』
旅姿の お国(美しすぎる 七瀬なつみ様)と五平(石母田史朗さま)。
宇都宮で2ヶ月 病に伏していたという お国。
「私の体が弱いから」とか なんとか言っている彼女は
国を出てからもう3年 旅している。
今年6歳になる息子を残して。
それというのも お国の旦那・伊織を殺した仇「池田友之丞」を
家臣の五平とともに 探しているため。

すると そこに 尺八の音が。
宇都宮で病に伏していたとき 毎日 虚無僧が 窓の下で尺八を吹いていた
その調べがまた聴こえる。
中山道を 後になり先になりしながら 同じ日に宇都宮に到着して
今もまたここに来ている虚無僧・・・

この虚無僧は 「池田友之丞」ではないか?
だけど「池田友之丞」は 色白の優しいお方、
宇都宮で顔を見た 色黒で無骨な虚無僧とは似ても似つかない。

そう話しているうちに 歩きすぎて親指のつぶれた豆が痛みだしたというお国。
「どれ、どこでござります。
ちょっとお見せなされませ」

五平が
座っているお国の 足をとる。
「おみ足を あげてください」と 言われて
「アッ・・・」と言いながら よろめく お国。

まるで 着物を脱がすかのように
草鞋の紐を ていねいに ゆっくり 解いて

裸にするがごとく お国の真っ白な足を 剥き出しにして

「おおお・・・(めっちゃ 足に顔をつけて)
皮がむけて
赤くなってる



一番 恥ずかしいところが
皮がむけて 赤くなってる?

何 このセリフ
ひわい じゃない?/////

この2人
100%
ヤッてない??
(伊藤園俳句応募意欲作)

草鞋の紐が 一番 敏感なところに 触れないように
懐紙を細く裂いて 足の豆に巻く五平。
そして 「おみ足をお上げなさりませ」と 
足袋を丁寧に履かせる 後戯。

谷崎潤一郎さまの 潤いたっぷりな場面。
ご主人さまも ここ
ザ・谷崎!
一番の濡れ場だ」
と おっしゃっておりましたが
ご主人さま「あそこで いい音楽が 流れていたでしょう?」
ああ 何とわたくしが観た日は ここで遅刻者が入って来て
ガサゴソしてたんで 聴こえなかったんですよ・・・!
なぜ ここで 入って来る・・・ 止めてくれ・・・

そんな いい感じの2人の脇を通り抜けようとする虚無僧。
虚無僧に「旅は道連れ」など話しかけた五平に対し
ごたくは いい、とばかりに「顔が見たいのであろう」と 天蓋を取る虚無僧。
それが「池田友之丞」だとわかるのですが

ご主人さまの持っている原作には「色の白い美男子」が出て来る
って書いてあるんだけど
出て来たのは 佐藤B作さま!!


仇討ちする気まんまんの お国と五平に
「命が 惜しい」と 武士らしからぬ 友之丞。

なんと 4年間
お国をストーキング
してきたという
友之丞。
「この間 熊谷の宿で落ち合ったばかり」だと思い込んでいた2人 ビックリ・・・

B作さま、東京No.1親子『あぶくしゃくりのブリガンテ』の名ゼリフ
Watchig you!
ならぬ
Following you!


お国に恋している 友之丞。
恋敵である伊織を闇討ちにして 卑怯だと思っているだろうけれど
あの2ヶ月間の尺八も わが身の心づくしを聴いてほしかったから。
色黒だと思われたのは 顔に墨を塗っていたから・・・

剣術に秀でた伊織や五平を羨ましがる 友之丞。
男らしくしないと なじられれば
「生まれつき 女々しいのだから
自分の力では どうしようも できない
「拙者の気だての悪いのは 自分の知った
ことではない

「そなたの器量が美しいように
拙者の心は 生まれながら醜い

生まれつきだから
しょうがない!

さらに 過去、
お国は 友之丞から伊織に乗り換え、
周りも「よく乗り換えた」といった風情だったとか。
自分の性格がアレだからフラれたとはいえ
全然自分に味方する者がいないことを 嘆く友之丞。
「女々しい男が立派な侍(伊織)を殺すのに
卑怯しか手はない

お国が「それほどまでに私を慕ってくれているなら
死んで
という内容を 告げられると
無理 無理 と 断固拒否、
さらには
「五平ばっかり お国と旅行してズルい」的な主旨のコトを・・・

友之丞 切り札を出す。
「拙者はあの熊谷の越前屋で
お身たちの 隣の部屋
に 泊まっていた」

これには めっちゃ 狼狽する2人・・・
あわ あわと あわてふためき
五平なんか 頭を地面につけちゃって・・・

見てるからな!

どっちも 人妻に思いを寄せたのに
五平は同じことをして忠義と言われることに 不満
を隠せない 友之丞。
「それほどまでに私を思うているのなら
私のために死んで
「仇を討たねば国へは帰れぬ。私たちは晴れて夫婦になりたいのじゃ
と ますます おんな丸出しの お国!

ずっと 旅してりゃ いいじゃんと言う友之丞に
「国へ帰って五平を立派な侍にしてやりたいのじゃ」

なんか 若いクソメンにつかまって
「私が立派にしてあげるわよ」と
邪魔な亭主殺しちゃった女
みたいな 理屈
だな・・・

そして ついに殺されそうになった友之丞、
五平に 最期っ屁。
「お国どのは
この友之丞に
一度は身を任せたことが
あるのじゃ」

五平、「とどめはお国どのに」って 頼んでる友之丞の
とどめを刺しちゃう!
んもう、「ヤバい」という思いを隠すために 泣き出す お国め・・・
そして「友之丞とのこと、根に持ってる?」
五平
「過ぎ去ったことは 申しますまい」

本当?

お国
「私を末長う 可愛がって
くれるかいの」

伊織の家督を 継ぐだけ継いだら
陰で 他の女に
乗り換えちゃう
んじゃね?

首を持ち帰らんとするとき
お国
「友之丞どの
赦して
たもれ☆


このときの お国の チャーミングな笑顔!
なんて女だ・・・!!!

そして 2人で しらじらしくも
な~
む~~

ああ、自分が 可愛そうだと 言い張るB作さま、
4年間 ストーキングしてきた 執念の塊・B作さま、
命乞いが くどい&うるさい B作さまを
みっちり堪能したところで 休憩。
舞台美術の 白い曲がり道が 綺麗かつ効果的。
2人の秘密を暴露したとき
道じゃないところで転がる 五平とお国、
道の上で 悦に入る友之丞との コントラストよ!

そして 石母田史朗さまにおかれましては どうしても
史朗
めが・・・爆弾
と 言いたい!

頻尿族にうれしい 20分の休憩のあとは
小山内薫さま作『息子』
東京No.1親子『あぶくしゃくりのブリガンテ』以来の
父・佐藤B作さま、息子・佐藤銀平さまの
リアル父子共演です。

どん どん どん
という 歌舞伎調の 積雪音。
老爺(佐藤B作さま)が火の番をする
めっちゃ 寒そうな小屋に
軽口をたたきに来る 捕史(山野史人さま)。

捕史が去ると「あたらして貰うぜ」と 
若者(佐藤銀平さま)。
「おいら もう 一文なしだ」と 前をはだけてみせる
銀平さまに ドキッ・・・

急に来た よそ者に
煙草や
お弁当の残りを 差し出す老爺。

「何処から帰って来たんだ」
「上方からよ」
「何処にいた」

ばくちのいかさまをやっていたという 若者。
ばくちも酒も煙草も 良いことはないと
どこか気遣う様子の老爺。
「ちゃん(おやじ)とお袋を探しに来た」という 若者。
「おいらが行ったって 会ってくれるかどうか わからねえ」

若者は 名乗ってはいない。
老爺は、
自分の息子・金次郎も 9年前に江戸を発って
上方へ行って まだ自分には便りはないけれど
立派にやっているに違いないと 彼に伝える。
近所の娘へは 上方に行ったとたんに便りを送って
彼女いわく、夫婦約束をしているという。
そして彼女は、まだ嫁に行っていないと・・・
それに対して 驚き、ショックを受けているようすの若者。

もし あんたの息子が
運が悪くて 以前と違って 牢にでも入っていたら
どうする?

若者が老爺に問う。
そんな2人の会話を聞いていた捕史。
彼を見るとすぐ立ち去ろうとする若者。
察する捕史。
逃げる金次郎。
捕らえる捕史。
顔を「じじいに見せるのだ」
若者「いけねえ、そりゃあいけねえ」

逃げる若者。
追う捕史。
小屋の後ろに隠れていた若者が戻ると
老爺「あばよ、達者でいねえ」
若者「お前んとこの婆さんは達者か」
老爺「婆さんは死んじまった」
若者「死んだ。息子の帰るのを待たねえでか」
老爺「何を言ってるんだ。早く行け。達者でいろよ」

もう、親子だって
わかっているのに、
いや 最初から老爺は 彼が金次郎だと わかって
精いっぱい もてなしていたのかもしれない。
何かあったのだと 察して・・・
そんな金次郎の 最後の 絞り出すような
「ちゃん!!!!」
の 叫び。

息子が犯罪をおかして 疎遠になっていた本当の父親のもとへ戻る・・・
リアル親子ならではの 思慕が 沁みますOH谷さまとU太でも できるね!
さすがわ マキノノゾミさま演出、
しっとり大人の濡れたムードをつくりつつ 大人たち全員の我儘三昧で笑わせてくださった『お国と五平』との 2本立ての妙。
この 東京公演の制作クレジットが
馬場順子さま
というのも
『HEADS UP!』的視点で グッときました!

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