他に誰がやる? | 今日も犬に教え、教えられ

他に誰がやる?



今日はちょっと真面目な話。

少々、思うところがありまして。




現在、世の中で多くの場合、生後2~3ヶ月でペットショップなりブリーダーさんなどで

チビワンコはもらわれていきます。

という事は当然、そのタイミングで親・兄弟とも離れる事になります。

ちょうど可愛い盛り、右も左もわからないうちに。



ここ最近、よく聞かれる問題提起として



「この子の性格が~なのは、生後間もないうちに親兄弟と離れたからだ・・・」


「だから、何もわからないのね。」 「だからトイレや躾も出来てない。」


「もっと、親元において置いて育てるべきでは?」


「そうすれば、何をすれば叱られ&褒められを知り、また周囲との関係性もわかるのでは?」



このような話があると思います。

皆さんもしつけの本などや知り合いの方から聞かれたことがあるかと。


私も、おおよそ合ってると思います。

もしそれが出来るなら、どれだけ勘違い問題ワンコが減る事でしょう。



→親ワンコにきちんと育てられ、背中を見て育ち、度を過ぎた行動は唸られ叱られ

たくさんの愛情をもらい、楽しそうに付いて行き、家族の間で序列とルールを知る。



それが出来てさえいれば・・・でも現実は



→感受性豊かな時、人間に引き取られ、まるで一家の家宝の様に育てられ

何が正しく何が悪いかも知らない親に甘やかされ、自分が何事でも一番であると思い育つ。



そのように育った子は



1番だから、常にしんどいのです。

どこへ行っても、俺様が強い事を吠えて唸ってアピールしなければ。


1番だから、守るのです。

自分の敷地を拡大解釈し、一生懸命に縄張りを見張る。

郵便にクロネコに隣のシャッターに、いつも気は休まることは無い。


1番だから強いのです。

弱い性格を隠すため、マーキング&におい嗅ぎに一心不乱。

お家でも、一番の扱いをされないと、ハイ、マーキング!!どうだ!!



・・・・・



ワンコは、親を選べないのです。



私達はあの日責任を持って両手に抱っこしたでしょう!!

「この子を育てる」って。


人間のエゴで小さいワンコを親から離したのです。

今、私達が親をやらなくて誰がやるというのですか?



ワンコに好かれたいがための、自分に甘いしつけが

結局はワンコに責任を負わせているという現実。


私はイヤと言うほど見てきました。





今、パピーレッスンや躾のトレーニングに参加されている飼い主さんは

とても素晴らしいと思います。


決してレッスンは安い金額ではありませんし

わかりやすく、誰の目にも自慢出来る物ではありません。


どちらかと言えば、汗だくで必死になること。


でも


そこに居るチビワンコ

きっと、その一生懸命なパパ&ママの背中を見て育つのだと思いますよ!!