台湾のジョーさんから台湾と日本の歴史を学ぶ | sonoda.blog

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日記。

台湾のジョーさんとひさしぶりにゆっくり話をしました。

台湾では先日選挙で1月16日の選挙で最大野党の民進党が与党の国民党を破るという大きな出来事がありました。

政権交代は台湾では今までになかったことで、そのような大変革が起きた背景には2014年のひまわり学生運動の影響があるとジョーさんが語っていました。

学生運動を通じて台湾の若者に火がついて、政治の勢力図を変えるほどの影響を与えたというのです。
それまで国を変えることなんかできないと諦めていたことから若者が立ち上がることで、国民ひとりひとりに変革ができるということが浸透していって今回の民進党の勝利につながったといいます。

民進党が勝利したとは言え、台湾の未来が明るいだけとは言えません。

台湾は輸出依存度が極めて高い国で中国との輸出額が総輸出額の26%と突出しており、

政権交代で経済に影響も出てくるだろうとジョーさんは言っていました。

しかし、今回の選挙で新しい風が台湾に起きたのは大きな希望です。

今回ジョーさんに台湾のことを教えてもらい、調べてみたものを書きますね。

元々台湾は日本が統治したという歴史があったのですが、1945年日本の敗戦により、日本は1951年サンフランシスコ講和条約で統治の権利を放棄し、その後、蒋介石の中華民国が中国から台湾に撤退し、中国は台湾を中国の国の一部と認識していますが、台湾は独立国という意識を持っていて、国を認めることに対しては中国は反対の姿勢を未だ崩していない現状です。

そして、台湾は親日であり、3.11のときも台湾から200億円もの多額の義援金をもらっているにも関わらず、日本政府は中国との関係がまずくなるのを恐れ、台湾に感謝状を送っていないということもあります。

日本は台湾と国交を結んでいないことも背景にありますが、なぜ、国交が台湾と結ばれていないのでしょうか?

それは中国の国交正常化に伴い、中華人民共和国をひとつの国として認めたために台湾と断交することになったという背景があるのです。

現在は国交正常化をした中国と日本は対立を深めており、台湾と断交している台湾に親日の人がたくさんいるという皮肉な状況です。

ジョーさんが仰っていたのは「日本人にも台湾のことを理解して欲しい」ということでした。

ジョーさんを通じて私は日本人が過去に台湾にしてきたことを教えてもらい、日本が海外に貢献してきたことを教えてもらいました。

私たち日本人はあまりにも歴史のことを知らないためにアジアの人と対等に話せる状況ではないのだということがわかりましたし、だからこそ、アジアの歴史を知ることも観点の違いの理解することだと強く感じました。

2013年WBCの日本×台湾戦での台湾の選手が球場でお辞儀をしたことをテーマにした番組に
通訳として活躍したジョーさんも出演しています。
日本と台湾の関係性が描かれているので、ぜひ見て欲しいです。



お友達の山田結城さんブログに台湾のことが詳しく書かれていますので、ぜひご一読下さい。