人間の生き方を表現する舞台 | sonoda.blog

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日記。

友達が出演する舞台「肉体だもん」にいってきた。
戦後の日本の中で娼婦の生き抜く姿を描いているけど、とってもメッセージ性のある作品。
男達は戦場に散り、残された人達がどんな思いで生き抜いたのか。
そんな姿が描かれている。
今作品は田村泰次郎作の1947年に発表した小説「肉体の門」をモチーフにされていて、「肉体の門」は新宿劇団空気座における1000回を超えるロングラン公演、そして5度に渡る映画化もされている作品ということで、なるほど納得。

舞台の魅力
そう、舞台の魅力はなんといっても臨場感。映画との明確な違いですね。
生身の人間が表現しているリアリティは舞台ならでは。

「肉体だもん」の舞台は心の叫びがたくさん表現されている。
その心の叫び。リアリティが伝わるのも舞台の魅力にある。

その叫びは人間としての尊厳が現代に失われている苦しみを代弁しているかのよう。
戦後を舞台にしていて、生き別れた人への悲しみ、生き残った人達がなんとかして生きようとする様が表現されているが、それは現代にも通ずるものがある。