いざジンバブエ | ママチャリでアフリカ大陸8000kmを目指すblog

いざジンバブエ

カサネからジンバブエへ。



国境に向かう途中職員がいたので、念の為ビザのことについて尋ねた。



「ビザって国境で取れるんですよね?」



「取れないわよ。大使館に行かないと。」


え?



大使館ってどこにあるんだ?首都?



「え?いや、国境でアライバルビザが取れるって聞いたんですけど・・。」



「前はね。今は無理。」



「ってことは僕はジンバブエに入れない?」



「イエス。でもまあ取り合えずオフィスに行ってみなよ。」



ドキドキしながらオフィスを目指す。



「すいませーん。ここでビザって取れますか?」



「取れるよ。」



取れるんかい!あいつ適当言いやがって!



ぶつぶつ言いながら入国申請書を書き始める。



書き終わって申請の列に並んでいると、列の人たちが次々に話しかけてくる。



「どこから自転車で来たの?」



「どこまで行くの?」



「野生動物は怖くないの?」



「一日どれくらい漕ぐの?」



「何の目的でそんなことしてるの?」



ここまで皆が皆フレンドリーなのも珍しい。何人かは「リスペクト」とまで言ってくれた。ありがとう。



ビザを取ってジンバブエへのゲートを抜けようとすると、そこにいる職員皆が



「デンジャーアニマルいっぱいいるぞ。」



と言って来る。それはこれまで通り知っていたので



「知ってるよ。」



と言うと



「この先はナショナルパークだから昼間でも普通に道の横にライオンいるよ。」



って言うんだ。



それは聞き捨てならない。それは聞き捨てならないぞ!



今までは「一応昼間はライオン出ない」ってことで走ってきた。それがこの先の道はどうやら勝手が違うらしい。



「え?ホントに?昼間に出るの?昼間だよ?」



「ああ昼間に出る。野犬もいるしバッファローもいる。とにかく危ない。」



「喰われるよ。君はナイスミートだ。」



職員の他によく分からない黒人も含めて7人くらいが次々にそんな事を言って来る。



睾丸が縮むのを感じた。俺、ビビってる。



その内の何人かが



「この先70kmは危ないからTAXIで行きなよ。」



と薦めて来る。



「TAXIは要らない。ザンビア側から入ったとしたらどう?この道も出る?」



ここからジンバブエに入るのには、もう一つルートがあった。ザンビアに一旦入ってそこからジンバブエに入るルートだ。周り道になるが仕方が無い。



「いや、そのルートは多分大丈夫だ。でもビザ代はRefund出来ないぞ。」



「Refund?Refundって何?ちょっと辞書で調べるから待ってて。」



【Refund=返済】



ビザ代は返って来ないか・・。まあしょうがない。命には代えられない。



「だからTAXIに乗りなって!」



「いやTAXIは要らない。」



多少周り道になっても自転車で行きたい。
ザンビア側から周ろうとすると、彼らは



「いや、まあ取り合えず行ってみなよ!」



と言ってゲートを開け始めた。いやいやいや!さっきライオンいるって言ったじゃん!危ないじゃん!



「まあトライしてみろって!」



どういう事だ?訳が分からない。「アジアン一人くらい死んでもいっか!」ってノリですか?



僕が困惑していると、新キャラの黒人が現れてこんなことを言った。



「大丈夫だよ。行ける。めったにライオンは出ないよ。」



一体どっちが本当なんだ?



さっきまで「危ない」と言っていた人たちも「まあ大丈夫だよ。」的なことを言い始めた。見殺しモードですか?



新キャラの黒人に



「僕がこの道を通って危険な動物に出会う可能性は何%くらいだと思いますか?」



と聞くと



「うーん・・10%くらいかな。」



と返って来た。高い。



どうする?戻るか行くか。日暮れまでの時間も押していた。なるべく早く決断しなきゃいけない。









・・・・・・・・・・・決めた。




「よーし!行く!」




そう言うと職員はゲートを開けた。



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