デイリースポーツより…

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広島・野村謙二郎監督(45)は21日、マツダスタジアムでの練習前にナインに対し「下を向くな、前を向こう」とゲキを飛ばした。前日20日の日本ハム戦(マツダ)では4‐0の九回2死から悪夢の逆転負け。球場を訪れた松田元(はじめ)オーナー(61)も「勝ちに対してぬるい」と苦言を呈した。負った傷を癒やすには22日からのソフトバンク戦(ヤフー)で勝利を重ねるしかない。
 手ひどい負けのショックをいつまでも引きずるわけにはいかない。ベテラン勢を除く全体練習前、野村監督は外野芝生のナインの輪の中心でこんこんと諭し続けた。
 「これが野球の怖さ。だが終わったこと。まだ試合は続くんだ。下を向くな。前を向いてやっていこう」。静かな口調ながら、熱いゲキがマツダスタジアムに響いた。

前日の日本ハム戦で九回2死から4点リードを逆転された。梵、小窪の失策に守護神・サファテの乱調。監督は怒り、あきれ今季初めて試合後の会見を拒否した。5勝目を逃したエース・前田健は「最悪の試合」と、いら立ちをあらわにした。
 「一番勝ちたいのは僕」と監督自身、だれより悔しい1敗。それでも責任を一身に背負う立場。練習後、福岡への移動前には「選手もコーチも全力を尽くしてやっている。ファミリーだと思って、怒る時は怒るし、褒める時は褒める。我慢しないといけないこともある」と自らに言い聞かせるように話した。
 借金4のはずが6に膨らみ、順位は定位置の5位に低迷。何より、上位浮上を狙うチームは深い傷を負った。この日、球場を訪れた松田オーナーは「勝ちに対してぬるい。相手をいたぶることをしないと」と息の根を止められなかった攻撃陣、あと1死が取れなかった守備陣の精神的もろさに苦言を呈した。
 さらに「ここから立て直すのは簡単じゃない。どうやって立て直していくか。このままズルズルいってはいけない。立て直していかないといけない。勝ちたい思いを共有しないといけない」と野村カープに喝を入れた。

野村監督就任3年目、勝負をかけた年に、これ以上の失速は許されない。「結果が悪ければいろいろ言われる。でも任された以上、全力を尽くす」。22日から福岡でソフトバンク戦。この試練は勝つことで突破するしかない。



本日の予告先発野球

カープ・バリントン、ホークス・山田。

頑張れ!!カープ!!