寂しいな、と思うこと
いわゆる「国際結婚」をしてはや10年目。
日々思うことは色々とあるのですが、
最近強く感じるようになったのが、
「国際結婚って寂しいなぁ」 ということです。
――といっても、
「夫に放っておかれて寂しい」とか、
「夫の帰国中離れ離れになっちゃって寂しい」とか、
そういう話ではありません。
たとえば食後にみんなでナツメロ番組を観ている時。
「きゃー、ジュリー!聖子ちゃ~ん、あっ、チェッカーズよぉ~!」
…と一人熱狂している私をよそに、
ダイニングの端っこで、一人クールに新聞を読んでいる夫。
あるいは、コタツの上でビールの空き缶にミカンをのせて、
「アルミ缶の上に"あるミカン"。
――ギャーハハハハ、ギャーハハハハハ!!」
などと一人バカウケしている私の横で、
「ハ?ナニソレ」とでも言わんばかりにキョトンとしている夫。
…こうして文章にしてしまうと、
われながらなんてばかばかしいことかと情けなくなって参りますが…
でも、
このままダジャレのひとつも通じない夫と二人で年老いていくのかと思うと、
なんだか切実に寂しく感じられてしまうのです。
おそらく夫も、口には出さねど同じようなことを考えているに違いありません。
ま、ナツメロ話で盛り上がれないのも、
ダジャレが通じないのも、
別に国際結婚だからと限ったことではありません。
逆に、いわゆる国際結婚であっても、
こういう話題で盛り上がれるご夫婦も数多くいらっしゃることでしょう。
要するに、私と夫が性格的にあまり合っていないということなのかもしれませんね。
結婚相手を選ぶ基準って、色々あると思います。
強さ、優しさ、経済力、色々な価値観…
どれも大切なことなのですが、
「理屈抜きで一緒にいて楽しい/心地よい」
――なんていうのも、実は大切な要素だったのではないかと、
つらつら考えている今日この頃です。