フォークリフト | うちの父ちゃんはアフリカン

フォークリフト

フォークリフトという機械があります。


――といわれて「ああアレね」とすぐに形状を思い浮かべられる人、全日本人口のうちの何割くらいいるのでしょう。そういうものがある、ということくらいは知っていても、なかなか実像とは結びつけづらい機械ではないかという気がします。


前面にフォークのようなでっぱりがあり、そこに荷物を載せて上げ下げできる乗り物、といえば少しはイメージが沸くでしょうか?(実際に見てみたいという方はこちら↓)
http://www.cat-nishikanto.com/yns/catgoods/scalemodel/fork_yellow/fork_yellow-2.jpg


そのフォークリフトとやらの免許を取りたいと、夫が突然言い出しました。
「ふーん、取りたきゃ取りゃいいじゃん――カネは出さんけど
と鼻をほじりながら答えたところ、金はいらないがテストの日に通訳として付いてきて欲しいという。嫌だといえばヘソを曲げるにきまっているので、子供三人引き連れてシブシブ行ってきましたよ。



通訳、というから、なんか教官のいうことを同時通訳して伝えればいいのかと軽く考えていたのですが、会場についてビックリ仰天。学科試験の問題を英語に訳して説明しろという。


通訳ってアナタ、聞いたこともないフォークリフトの専門用語をアタシにどう訳せというのです。
なんです荷重重心って。
駆動操向ってどういう意味?
――日本語のままでも意味不明だというのに、通訳もクソもありゃしません。



仕方がないので持参した辞書をひきひき苦心して半分ほど回答し、残りはヤマカンで適当な番号にマルをつけさせました。3回まで追試が出来るらしいし、マ、一回目はリハーサルだと思えばいいさ、と半ばヤケクソで提出したところ、なんと70点中62点で一発合格(笑)


いいんでしょうか、こんなことで。



その帰り、試験に受かって有頂天になった夫がピザハウスでフルコースをおごってくれました。
人の金で食べるメシはウマイっ!……というのをしみじみ感じた夜でした。