小春日和。夕方近くまで、南側の窓を開けていたね。反対側にも窓があるんだけど、それを開けると冷たい風が入ってくるんだけど、南側だけだとポカポカ陽気だけが射し込んで気持ちよかったね。
で、お決まりのごとく、千秋楽。横綱強かった。優勝決定戦は、大一番だったね。横綱が勝って、優勝決定戦までには時間がありますので、今日の取り組みの結果を、なんて事を放映している時に、ちょっと、あぁ、これでもう今年は相撲見られないのか、なんてちょっと寂しい気持ちになったんだよね。また来年かぁ。来年は何場所見られるかなぁ、なんてね。
それを吹き飛ばすごとく、安馬は最後まで粘ったね。たぶん力的には拮抗していたんじゃないかな。でも気迫というか、精神力で横綱が勝ったっていう感じで、見応えあったよ。なんとなく一年の締めなんだけど、来年の予告編を見るような、ちょっと期待させる終わり方で良かったよ。
でもなぁ、NHK。もうちょっと最後の余韻というかさ、そういう感じで、放送延長しても良かったんじゃないの?元から十五分延長しておいても良かったぐらいだよ。千秋楽ぐらいさ。時間内に収まったから、おぉいつも通り終わるぞ、なんて。それはあまりにも紋切り型過ぎないか?余韻ってものを、テレビも考えて欲しいよな。
まぁ、でもここ一週間は、安馬の大関昇進の話題で、賑やかになるだろうからさ、相撲の話題としてはまだまだ楽しめるんだけどね。
さて、昨日までで、一応STONESのライブの話は一区切り付いたので、今日はちょっと中断して、別の話題。実はおととい、こんな本を読み終えたんだ。
- モードの方程式 (新潮文庫)/中野 香織
- ¥500
- Amazon.co.jp
前にも一度ここ で紹介したけど、ファッション・センスの全くない私にしては、大胆な選書。センス云々に関しては、前のブログ を参考にしてもらうとして、センスがない、などと言ってばかりではおもしろくないな、と思って読んでみたんだ。別に見栄えを良くして、モテモテ具合を向上させようとは思ってないんだけど、一応ファッションっていうのも一つの世界だからサ。その姿をかいま見てみるのも一興かな、と。
まぁ、読んでみたはイイが、さすがファッションの本。カタカナがいっぱい。その半分ぐらいは全くイメージすることができなかったな。イメージ出来ないと、書いていることもあまり理解出来ないわけでサ。ただ、この本は、指南書ではないので、もうちょっと違った角度から、精神面?みたいなことに重点を置いてあるから助かった。結構おもしろく読めたよ。
読み終えてね、この本の感想というわけじゃないんだけど、ファッションというのは、出会いなんだな、と思ったんだよね。誰かが着始めた服、デザインした服、に他の人が気が付いて、それを真似るところから、ファッションっていうモノの流行とか、起こると思うんだよ。デザイナーにしても、単純に着る人にしても、スーパーモデルにしても、自分に似合う服を見つけるのは、出会いだからね。
こんな私でも、今までに何度か、ファッションとの出会いを経験している。そのうち一番印象的なのが、コレ。
香川の新興都市宇多津の中心にで~んと構えるビブレ。確か映画を見るために時間つぶししていたと思うんだけど、中をブラブラ歩いていてさ、突然コレに目が釘付けになったんだよ。頭の中に、コレを着ている自分を想像して、それが似合っているかどうかは別にして、欲しいと思ったんだよね。
それまで私が着ているのって、妹のお下がりか、付き合っている彼女のお下がりか、もしくは見立てか、そういうものだったんだけど、初めて自分の目を信じたんだよね。当時の彼女に、その話をすると、ものすごく喜んでくれて、似合うかどうかではなく、着ているうちに似合うようになるんだよ、と言ってくれたんだよね。それで、私が衣服にかけるには破格の値段を出して買ったんだよね。
たぶん、運命的なものに近いと思うんだよ。たまたま歩いていたら、立ち止まる。それぐらいの何かを、その時感じたんだよね。まぁ、私の場合、もったいないから着倒すんだけど、そうすると流行とかそういうのが関係なくなって、派手さだけが浮いてしまうんだけど。
それと似た話が、実はSTONESの話の中にあってね。Keithがステージに出る時に、どんな服を選ぶのかというと、普通はアレぐらいの大御所なんだからさ、きっちりしたスタイリストがいて、オーダーメイドの服をあつらえて、なんて思うよね。それがサ、朝、ステージの奥のドレスルームのテーブルに、Tシャツやらジャケットやらを、バ~っと並べておくんだって。そこにKeithがやってきて、無造作に服を掴んで、それをそのまま着てステージに立っちゃうらしいんだよ。今でも、そうなのかどうかは解らないんだけど、ものすごく衣装に関してはラフらしいんだよね。
この話は私の心の師、山川健一師と、シーナ&ザ・ロケッツの鮎川誠氏の共著、「ローリング・ストーンズが大好きな僕たち」というのがあるんだけど、そこに入っている話なんだ。ちょっと話は逸れるけど、コレはケンさんと鮎川氏が、STONESやROCKについて対談してる本なんだけど、私にとってSTONESに関する最初のバイブルだったんだよね。巻末にはそれぞれのアルバム解説なんかも入っていて、私がファンになりたての頃には、そのまんまそれがSTONES評になっていた。もう何度も読み返しているから、装丁がボロボロになっている。本当に何度読んだか解らないぐらい、STONESの曲と共にコレ、だったんだよね。
今ではもう古本屋でしか手に入らないんだろうけど、STONESを知りたいあなたには、この本をお薦めします。見つけたら直ぐに買った方がいいよ。
ちょっと、話が逸れたけど、やっぱりコレも出会い、なんだと思うんだ。センス、というよりは、なんとなく、という感覚。そこから始まって、手にして着てみて、スタイルとか、モードとかに発展するんじゃないかな、と思うんだよね。そして、それは流行とかはあるだろうけど、人それぞれにスタイルがあって好いものだし、まさにその個性を出会いがちゃんと理由付けしてくれると思うんだよね。
それがブランドものでも、ユニクロでも、マルナカに売っているつるしのものでも全然かまわないと思うんだよ。前にあるお嬢さんに、ブランドものと量販ものの違いは、耐久性だけだ、と聞いたことがある。目にした時にどれだけ感性がくすぐられるかは、どれも同じなんだ、ってね。だから、その時、イイと思ったものを着ればいい、とアドバイスしてくれたんだよね。
ただ、出会いって、難しいよね。特に出会いを演出する側は。そういう千載一遇のチャンスにかけるんだから、それほど山師の仕事はないと思うんだよね。もちろん、別に衣料関係に限らず、人の嗜好にアピールする職業は、どれも同じなんだけど。でも、服飾は正解がないからね。例えば食べ物みたいに、誰が食べてもおいしい、みたいな王道が難しいと思うんだよね。
食バカに続いて、服バカ、がまたしてもファッションなどについて弁舌してしまったが、実は漠然とした興味はあるんだよね。食バカが料理をしてみてはどうか?と思うのと同じくらいのレベルで、ちょっとお嬢さんと話をする時に、一くさり、最近のファッションのどうこうなんかを話したりできれば好いなぁ、なんて思うんだよね。
私はユニクリスト、シマムラー、を自認しているので、毎週折り込まれるチラシには目を通しているんだよ。だからなんとなく、この冬の流行とか、そういうのは解るんだけど、もっといろんな方面の動向について知る術はないかしら?と思っているんだよね。ファッション全般、男物、女物関係なく、そういうのを一括して簡単に解るようなアイテム。本?メルマガ?サイト?ブログ?何かいいのがあったら是非、教えてください。コレさえ読んでいれば流行に関しては大丈夫、みたいなもの。
一応ね、私なりに探してみたんだけど、実はコレがけっこういけてるかも、と思うのが、ニッセンのカタログ(笑)。ビジュアル付きで、大衆服からモデルさんが着る服まで見られる。もちろん男物、女物関係なし、下着からジャケットまで一冊でOK。しかも家具や毛布まで見られるんだぜ!
服飾バカ全開のオチだが、どうかご容赦を。
というところで、明日は「HAPPY」の方に戻ります。なのだが、さっき相撲中継が終わってから、風邪薬とEVEを飲んだ。なんか、朝から調子が歪なんだよね。ガッと熱がでてきたとか、咳が止まらない、じゃなく、なんとなくおかしいんだよ。昨日からお腹壊しているしね。なんとなく見える風景が違うんだよね。コレは毎度のことだが、酷い風邪の前兆に似ている。
なので、体調が万全なら、再開しますのでご期待のほどを。
それでは今日はこの辺で、ご機嫌よう。