いろいろとバタバタとしていて久しぶりの更新になりました☆


ところで、東京都府中スマートインターチェンジについて、

5月17日(日)午後1時から、TBSの「噂の東京マガジン」 の番組内で放送予定です!


先日番組の取材で、リポーターの山口良一さんをはじめ番組スタッフの方たちが、私たちのところまで

わざわざ来てくださいました☆


近所の方たちは、緊張しながらも「話足りなかったような気もするけど、結構話せてヨカッタ」との感想をもらしてました。


私たちの置かれている現状について、画面を通して皆さんに伝われば嬉しい限りです。

よろしければ是非ごらんください♪

っていう質問がこのブログを開設してからいただくことが多い。


ふたたび説明しますが、

簡単にいうとスマートICとは、スマート(簡易)なIC(インターチェンジ)ということ。

いわゆる通常のICは出入り口とも有人(人がいる)が普通だが、スマートICのゲートは無人でETC専用のため、だから有効なETCカードを所持し、所定の方法で取付・セットアップされたETC車載器を搭載した車両しか出入できませんですよ。ということ。


つまりETC車載器(もちろん有料で別途購入)&ETCカードを購入することで、全国各地で無人化したICで乗り降りが簡易にできますよとのもくろみ。


現在、全国でスマートICが建設導入されているのは46ケ所(社会実験を含み)あるようです(関東では14ケ所)。


スマートICの建設パターンとしては、サービスエリアを利用したSA型、パーキングエリアを利用したPA型、

バスストップを利用したBS型の3パターンがあり、全国で導入しているスマートICのほとんどはSA、もしくはPA型で 今回の府中スマートICの型であるBS型のスマートICは 広島県の中国道の加計BSと、沖縄県喜捨場BSのみになります。素人考えでも想像しやすいのはPAとかSAなんかは比較的広い場所だからそれなりにコストも抑えてスマートIC建設を実行しやすいのかも知れませんが、BSの場合、バス停あたりを利用して建設計画というのはある意味「匠な技やデザイン構造が必要」なわけで、SA、PA型よりもオーダーメード色が高くお値段も高くなってしまうのが問題とも言われています。


どちらにしても国土交通省が推進する3000億円事業=スマートIC導入プランを東京都府中市は、用地買収も行わないし、利便性の活性化&都市整備の向上のために実行していきたいようです。


「最初はなんでこんなところに作るわけ??」なんて怒り心頭の私でしたが、この中央道を管轄しているNEXCO中日本のHPを拝見すると、交通渋滞予測というコーナーがあって、「府中、国立IC~調布IC、渋滞 20km 6時-10時まで」なんて見かけるのがしょっちゅうです。ですからこの渋滞緩和を目的として、府中バス停付近に山梨への出入口をスマートICという形で建設計画したのでしょうね。


しかし、渋滞した状態で車が下りてくれば一般道は現状よりも混雑するのは目に見えているわけで、出口付近で車がふかせば、空気を汚れるのは必然ですし、前にもどりますが一般道が混雑することで今よりも一般歩行者が事故に遭遇するリスクは必然的に高まります。


毎回説明会で東京都と府中市は「そういった事故がないように計画を検討していきます」のリピートですが、


人が死んだらそれで終わりです。責任はとりきれるのでしょうか?もちろん取れませんよね。


国が大きなバックについているNEXCO中日本がご自分で管理している道路の渋滞緩和&解消に必死なのはわかります。そしてスマートICの建設計画事業にほとんどフリーライドな形でかかわる府中市からしたら「便利なものをほとんどタダで作ってくれるのはありがたい」のかもしれませんが、


こんな住宅地の狭い道路のところにスマートICを建設されるということは住民たちが日々生活していくうえでのリスクが高くなるのです。現在でも道路整備状況は問題なく私たちは生活しています。


あと、多くの住民が言っていることは、「このスマートICつくってもほとんど使わないわよね、今で充分だし」ということです。


市民たちがそんな悲しい思いをしてまで遂行しようとする都市整備事業って本当に必要なんでしょうか?

都市整備、利便性をうたってそれを名目としていちいちスマートICが作られたら、都内の渋滞している箇所ってどのくらいあるんですか?そこに作ってしまうのですか??そう考えるとぞっとしてしまうのは私だけでしょうか?



ところで、蛇足ですが、NEXCO中日本HPの本日の渋滞予測

中央自動車道(富士吉田線) 上り 大月 八王子JCT 小仏TN付近 13:00~22:00
30km


とのことです。該当する近隣住民の方々、われわれ府中市の住民のように渋滞解消、利便性、都市整備の一環でスマートICができる可能性があるかもしれませんよ。市政や県政が市民のやすらかで平和な生活を一番に目指しているのであれば、まずそんなことはないとは思いますが。

今回の東京都府中スマートIC建設計画について、東京都府中市都市整備部計画課にお電話しても近隣住民の私としては納得できないことが連続山積みなので、国土交通省関東地方整備局に直電してみました。


電話内容としては、東京都府中市都市整備部計画課よりも格段に(正直な話、差をつけるのが国交省に申し訳ないくらい)親切丁寧真摯なご対応でした。


まず こちらが国交省のご担当者に質問した内容としては、


なぜ ①今回この場所(東京都府中市のこの場所)にスマートICが建設計画するようになったか?その経緯をおしらせください。

②今回のこの建設計画に関しての建設計画が今のところ約18億円との見積もり(もっと増減の可能性有り)を東京都府中市から提示されたが、その18億円の支払いの内訳をいただきたい

③昨年から、今回の建設計画に関して、近隣住民としては、反対要望書と264名の反対署名を府中市長に提出したが、国交省としては、東京都と府中市から要請されている高速道路と一般道の連結許可申請書に対して許可をするのか?

④今回のスマートIC建設計画予定地から調布よりに1キロちょっとの先に稲城ICがあるが、そこに今回のスマートICを建設するかわりに建設をしたほうがスムースではないのか?

以上4点についてでした。


国交省のご担当のお答えとしては、

①に関しては、国土交通省が日本全国的規模で、今後(いつから始まったのかは再確認中)10年間3000億円を費やして、利便性&都市整備を促すという目的でスマートICを設置したいというプロジェクトの一環事業とのこと。ゆえに、特に東京都府中市のその場所に設置をしたいということを国レベル=国土交通省でポイント的に決めたことではなく、意向がある都道府県市町村に設置するということで、つまり、今回の事業に関しては、東京都府中市でなんらかの必要性を有し今回のプロジェクトに都内初という形で挙手したとのこと。


②おおざっぱではあるが、大半が中日本NEXCOで負担する(ただしその負担金額に関しては国が中日本NEXCOに貸し出すという形)。そして残りは東京都約1000万円、府中市約1000万円くらいの費用負担でしょうとのこと。


③国土交通省としては、昨年2008年9月から今年の3月までの間、3回実施した住民に対しての計画説明会に対して、近隣住民から反対の声をあがっているのは理解しているものの今回のメディアを通した報道で、あらためて今回の建設計画を進める上において近隣住民を含める市民との対話と理解を深めながら今回の建設計画を検討していきたい。

それから、反対署名とともに府中市長に提出したことについの経緯についてはこちらでは明確でないので確認したい。ゆえに住民の理解を得ることを確認した上で計画自体を検討したい。


④今回の府中スマートICに設置する山梨方面への上り、下り口建設計画を代わりに、現存する稲城ICに建設するということはあらたに道路建設など、見積もってはいないので明言できないが、府中スマートICよりもコストがかかるのではないかと予測します(その辺の詳細は次回つっこんで確認したいですね)。


とのご回答でした。そして、国交省関東地方整備局ご担当者からは「大きい事業ですので、わからないことがあればどんな小さなことでもお尋ねください」とのことでした。その言葉本当にありがたかったです。


そしてあらためて実感したことは、

昨年2008年から東京都府中市都市整備部計画課でこういったお話をいただければ現状までこじれることはなかったと実感している次第です。


なんせ、東京都府中市のご担当様は何度聞いても「まだわからない、まだ決まってない」の連発でしたからね(笑)。申し訳ないですが対応は「言いくるめられた&騙された」としか思っていない私たちです。これは過去を含めて現在においてまで近隣住民が市に対して感じている気持ちです。いつものように「そういう意味でなくて」なんていうお言葉では払拭&理解できない状態です。


なにはともあれ、とにかくさすが国交省でした。こちらの質問にすべてクリアに答えていただき心より感謝しています。