こんにちはニコニコ

前回までの内容は癌の中医学的原因と癌の中医学的解説でした。

今回は「中医学的癌の治療法」についてです。

癌の治療法では「攻補兼施」(こうほけんせ)が中心になってきますビックリマーク



■癌治療の中心「攻補兼施」について!!


『攻』--身体に発生している「邪」(気滞・瘀血・痰飲・痰結・熱毒)を取り除くこと

『補』--体力が落ちているのを改善するということ



治療において『攻』と『補』のどちらに重点を置くかは、そのときの体力の有無、邪の程度に応じて主従を決めます!!



癌によって体力が全く障害されていないときは、癌を取り除く治療を強く行い、体力はそれほど補わなくていいのです。

西洋医学の抗がん剤治療を重点的にやれるのはこのような時です


癌のために食欲が低下したり、筋力が低下したり、十分動けないような体力の時は、
体力を補うのを主にして癌を攻めるのは(漢方でも癌を攻め続ける生薬は体力を落とします)少しにします。

このような時には、抗がん剤は使わないのが賢明です




西洋医学では、体力に関係なく弱っていても抗がん剤をやり続けます。
そうすることによってますます体力が低下します。
体力と癌の力が半々の時は、それに応じた生薬の使い方をするのです。
非常に合理的だと思います。


体力をサポートするのは『補』あるいは『扶正』といいその方法を『扶正培本』といいます。
また『攻』の治療法は『袪邪』といい各々。


気滞解鬱気滞法(かいうつきたいほう)

瘀血活血化瘀法(かっけつけおほう)

痰飲・痰結利湿,軟堅散血法(りしつなんけんさんけつほう)

熱毒を取り除くのは清熱(解毒)法(せいねつげどくほう)


身体上に現れている邪を見極めて、この袪邪法を組み合わせるのです目