おばん魔女の伝説 158話
[
もう大丈夫だ !]
[
ここで降りよう。]
ジョンとメアリーは洞窟の壁をつたい下へ降りる。
[
ジョン ! 洞窟の出口よ。]
ジョンとメアリーは洞窟の出口へ向かって歩く。
[
着いたわ !]
ジョンとメアリーは洞窟の外へ出る。
[
デビットは?]
ジョンとメアリーはあたりを見渡す。
[
どこへ行ったのかしら?]
[
デビットをさがそう。]
二人は歩き始める。
[
デビット ! ]
[
どこにいるの?]
[
助けてくれ~。]
[
ジョン ! デビットの声よ。]
[
行こう~。]
ジョンとメアリーは森の中へ入って行く。
[
ジョン ! こっちよ。]
[
デビット !]
[
おいらはここだよ~。]
[
助けてくれ~。]
ジョンとメアリーは大きな木の前に立つ。
木の前でカエルがビョンビョン飛び跳ねている。
カエル[待っていたよ。]
カエル[木の魔人だよ。]
デビットが木の根に巻き込まれている。
[
デビットを助けて !]
[イヤだね~。]
木が話す。
[あんたは誰だい?]
[
私はメアリー。]
[
お願い ! デビットを離して !]
[イヤだね~。]
[あんた達もこうなりたいかい?]
[
助けてくれ~。]
[俺の物を盗もうとするやつはこうなるんだ。]
[
お願い ! 助けて !]
[イヤだね~。]
[
メアリー! 木から離れるんだ。 ]
ジョンがカバンからランプを取りだす。
ジョンが呪文を唱える。
[
ラマンダ パパイヤ バビリブ~。]
[ううう~~。苦しい~。]
[やめろ~~。]
木の中の魔人がどんどん小さくなっていく。
[
ラマンダ パパイヤ バビリブ~。]
デビットにからまっている木の根が動きデビットの体から離れる。
[
デビット ! この手につかまるんだ !]
ジョンはデビットの手を取る。
デビットの手をひっばり救いだす。
デビットが立ちがる。
[
もう大丈夫だ!]
木の根が木に巻き込まれながら小さくなっていく。
その時.....。
木にからまっていた巻物が土の上に落ちる。
メアリーは巻物を手に取る。
[
これは何?]
メアリーは巻物を開く。
[
見て !]
[
地図よ。]
[
ほんとだ~。]
[
絵と文字も書かれているわ。]
[
文字は読めないわ。]
[
これは何かしら?]
[
おいらにはわかんない…。]
[
持って行こう。]
メアリーはジョンに巻物を手渡す。
ジョンはカバンの中へ巻物を入れる。
[
さぁ~。暗くならないうちに行こう~。]
デビットとジョンとメアリーは歩きだす。
その後ろをカエルがビヨンビョン跳ねてついて行く。
まじょ まじょ~。
TOMIKO NAKAGAWA
巻物に何が書かれていたのでしょうか?
ご想像してみてください。