ヘイトスピーチは卑怯者の所業 ~ 判決は非人間的な潮流への歯止めになるか | ・大津、出水、そして全国の子供たち、死んじゃいけない~ヘロの独り言

・大津、出水、そして全国の子供たち、死んじゃいけない~ヘロの独り言

・ 全国で子供たちが陰湿ないじめによって死に追い込まれている。
  命を奪うものは直接の加害者だけじゃない。見てみぬふり、時には言葉の暴力や直接の暴力で、子供たちを死に追いやる教師もいる。
  そんな狂った社会に向けて、老人は怒りをこめてつぶやきます。

 

黄禍論を象徴する絵画 =  (ヨーロッパの各民族よ、諸君らの神聖な富を守れ)。ヴィルヘルム2世の図案をもとに歴史画家ヘルマン・クナックフースが描いたこの絵は、当時のヨーロッパの日本や中国に対する警戒心を端的に表した有名なイラストであり、後に様々なパロディも作られるほどであった。またこの絵はヴィルヘルム2世からロシア皇帝ニコライ2世への贈りものともなった。右手の田園で燃え盛る炎の中にブッダがおり、左手の高台には、ブリタニア、ゲルマニア、マリアンヌなど欧州諸国を擬人化した女神たちの前で大天使ミカエルが戦いを呼び掛けている

在特会の街宣に禁止命令=朝鮮学校訴え、損害賠償も―京都地裁
時事通信 10月7日(月)11時26分配信

京都朝鮮第一初級学校(京都市南区)周辺での街宣活動で業務を妨害されたなどとして、学校を運営する京都朝鮮学園(同市右京区)が「在日特権を許さない市民の会(在特会)」と関係者8人を相手取り、半径200メートル以内の街宣禁止と計3000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が7日、京都地裁であり、橋詰均裁判長は同範囲内の街宣禁止と1226万円の支払いを命じた。
学校側は街宣をヘイトスピーチ(憎悪表現)と認定した上での賠償を請求。在特会側は街宣は表現の自由により保護されると主張していた。
訴状によると、在特会関係者らは2009年12月~10年3月、同校周辺で3度にわたり「スパイの子ども」「朝鮮半島に帰れ」などと、拡声器で怒号を発するなどして授業を妨害。この様子を写した動画をインターネット上で公開したとされる。

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すでに何度も書いてきました。
この人々の暴力的なヘイトスピーチは、【いじめ】や【体罰】と同根のものであると。
それは相手を人間と見ず、ただおのれの暴力的衝動を満足させる対象と見る行動にすぎません。
たとえば【あれは遊びだった】とか、【愛のムチだった】などという弁明の道具に、【愛国心】という言葉が利用されているにすぎない。

尖閣をめぐる中国の傲慢な膨脹主義、内政問題を外交にすりかえることで延命をはかる韓国の政治家たち、そして何よりも、自国民を奴隷のように扱い、平然と他国民を拉致して恥じぬ悪夢のような専制独裁国家・北朝鮮、これらと対峙し、民主国家としてのこの国の権益を守りぬくことはきわめて重要です。

しかし、
そのことをもって、【殺せ】【虐殺せよ】と叫び、あまつさえ【何が子供じゃ、スパイの子やんけ】と児童や幼児にまで牙を剥く行動は、全く無縁のものです。
まっとうな判決がくだされたことを、とりあえずは喜びたいと思います。

ただ、
私が大切にしたい仲間の中にさえ、彼らの行動を【国を護る行動】と評価し、黙って放置していれば【この国は中華の属国になる】【この国を内部から撹乱する勢力がいる】と考える人がおられます。それは涙が出るほど哀しい現実です。
いまのヘロには、
事実を事実として根気強く学び、どんな意見もその事実の確認と、その意見を口にする方々の足元(どういう立場で、何を目的にした発言かということ)を見定める姿勢を育てていただきたいと思うばかりです。もちろん、そうした評価のマナイタの上にはヘロが語る言葉も乗せて、きっちりと一緒に吟味しなければならないと思います。

あまりにも多くのことが闇に葬りさられようとしています。
その意味で冒頭の絵画を掲載しました。
手始めに【黄禍論】の勃興という歴史的事実をしらべ、学んでもらえませんか。
当時の欧米を席捲したこの思想は、とりわけ日本人を標的にした差別と迫害の思想です。
国内では生命の維持さえむつかしくなった日本人移民たちが、この思想の蔓延によってどれほど差別され迫害されたか、忘れさられたこの歴史を是非とも知ってほしい。
そうすれば、
同胞たちを迫害した当時の欧米の人々の言葉、行動が、ヘイトスピーチの面々の言動とどれほど似通っているか分かってもらえると思います。

もっとも・・・・・
ホロコースト(ナチスによるユダヤ人虐殺)は存在しなかったとか
そういう事実認識でさえ混乱させる動きが意図的に広められ、
大手新聞発行の雑誌に、婚外子判決を【不当相続】と呼ぶ意見が平然と掲載されるなど、
人間の尊厳を踏みにじる潮流はますます強くなっていますから、
そうは簡単に理解してもらえるとも思いにくいのですが・・・・・