そして、ロンドンの不動産物件
・・・で、京都の物件探しで奔走しているわけであるが、
ロンドンの自宅にも『改築の申告』として市役所から毎月の様に通達が送られて来る。
「XX番地でベランダを大きくし、ドアを大きくしたいと希望があったが文句ないか~?!」
ってな感じ・・・。
そして、あまりにも常軌に逸す申し出には当然のごとく”Objection”を送るのである。
ここ数年多いのが、
”テラスを大きくする”
”地下を掘って居住スペースにする”
”木を切る”
などである。
ただ京都と違って広地域にわたり事細かに規制がかけられている。
例えば、ここロンドンにはとてもチャーミングで(路地の様な)小さな2階建ての建物が並ぶ長屋通りがあり、
住所には”Mews”が付く。
ほとんどのミューズハウスにはガレージが付き、それらは18世紀頃から邸宅用の馬車をキープするために建てられた、上が馬の管理人の住まい、下が馬小屋であった名残なのである。
そしてこの”Mews House”が付く住所のほとんどがGradeⅠかⅡに認定されていて、
→すなわち入り口のドア一つの色を変えるのにも役所からのpermission(許可)が必要なのだ。
ところがこのミューズハウスがイギリス人にとても人気がある。
これだけ厳重な許可認可が必要な地域だけに、何年も変わらない美しい景観が確保できる・・・、
というのが大きな魅力なのだ。
数日前に内覧したミューズハウスの一軒はデイビット・ベッカムファミリーの所有で、
もう一軒はキャメロン元イギリス首相のママの住まいのお隣であった。
1億円の現金で、月々800円しか利子が付かないイギリスの銀行・・・、
長年姿を変える心配のないこんな不動産を購入し→貸す、
精神衛生上・・・こんな年金計画も良いかな~と思っている昨今である。
1868年に建てられたミューズハウス。
庭がないのがほとんどで、前のスペースに草木が飾られている。
小さな(110平米程度)長屋であるが中心街であるためにほとんどが3億円ぐらいの値が付いている。