根室本線全駅間歩き6(滝川-落合) その7・難所を抜けて富良野市街へ | 駅から駅まで・旅のあしあと

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鉄道路線全ての駅間を歩く全駅間歩きを10年以上続けています。
今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
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その6からの続き

 

島ノ下信号場(15:38着・15:55発)宿(17:32着)

 

 

ここからは国道をひたすら南下します。

 

付け替え道路にはいくつもの橋が架けられていますが、

橋の名称の多くは滝里に住んでいた人によって決められたそうです。

こちらは「思い出橋」

 

 

 

西から雨雲が近づいてきました。

まもなくパラパラと雨が降り始めました。

 

 

 

歩き始めて約45分。

右手には相変わらず滝里湖が広がっています。

 

写真では青空が見えますが、

雨脚はじょじょに強くなってきました。

 

 

 

この橋を渡った先に山側へ向かう分岐があったのですが、

その分岐には「←ラベンダー畑」と書かれていました。

 

こんな山奥のどこにラベンダー畑があるのかと思ったのですが、

山向こうは中富良野町で、有名な「ファーム富田」への近道となるようです。

 

 

 

時折雨脚が強くなるなか滝里大橋にさしかかりました。

 

 

 

雨のせいか、湖面は茶色く濁っていました。

 

 

 

ふと下に目をやると、こんな方々が。

 

 

 

今度は滝富大橋を渡りました。

 

雨が止んだと思ったら、一気に青空が広がりました。

違う日に撮った写真じゃありませんよ(苦笑)

3つ上の写真から15分後の写真です。

 

 

 

橋を渡りきったところで富良野市に入りました。

カントリーサインは畑とブドウ。

 

とはいえ、このあたりは市境錯綜地帯。

国道はこの先で中富良野町にも片足突っ込んでいたりします。

 

 

 

右手にはゴルフ場が広がっています。

 

付替前の国道がゴルフコースの構内路に転用されていました。

今歩いている歩道のすぐ右下を通っています。

 

 

 

島ノ下大橋を渡りました。

 

防災施設を出てからまもなく2時間が経過します。

この橋を渡れば次の休憩ポイントまであと少しです。

さっきまでの雨が嘘のような晴れっぷりです。

 

 

 

橋を渡って最初の角を左折。

ここは島ノ下…と言いたいところですが、

芦別市の泉地区です。

 

 

行政的には芦別市ですが、

すぐ隣は富良野市の島ノ下地区。

ここに住んでいた児童は長らく島ノ下小学校に通っていたそうです。

富良野市との結びつきの方が強いことから境界変更を求めていたようですが、

いろいろな事情で変更されずに現在まで至っているようです。

 

ダムの完成で人口は大幅に減少しましたが、

現在も数人が暮らしているそうです。

 

 

 

小さな橋を渡って、

今度こそ富良野市の島ノ下市街に入りました。

 

明治末期に鉱泉が発見され、

1913年に島ノ下駅が開設されると、

隣接する泉地区とあわせて温泉街として賑わいをみせました。

1965年の島ノ下地区の人口は350人ほどでしたが、

温泉が次々と廃業する中で人口も減少。

現在の人口は50人ほどです。

 

最盛期には十数軒あった温泉も、

現在は市街の外れにある「ハイランドふらの」だけとなっています。

…でもこれ、昔からの流れを引き継ぐ温泉なんだろうか。

 

 

 

島ノ下信号場に着きました。

かつては「島ノ下駅」でしたが、

利用者の減少に伴い、3年ほど前に廃止されてしまいました。

 

ここで2時間ぶりの休憩です。

昔だったら10km強休憩なしは身体がもちませんでしたが、

最近は歩く気になれば結構重い荷物背負っていても歩けてしまいます。

 

 

 

ちょうど滝川行きの列車が通過しました。

 

 

今日残す駅間はひとつ。

いよいよ富良野が見えてきましたよ。

 

 

 

いよいよ富良野の中心市街地を目指します。

 

島ノ下市街はそれなりに民家があるものの、

やっぱり寂しい雰囲気は否めません。

 

 

 

国道38号に復帰しました。

 

富良野市街まであと5kmです。

初めは絶望的な数字でも、コツコツ歩けばいつかは0になるわけです。

帯広までの数字が邪魔ですけど、どのみち今回は帯広まで行きませんから(笑)。

 

 

 

線路を跨ぐと、遠くに富良野市街地が見えてきました。

 

 

 

ずっと国道歩いてもいいのですが、

せっかくなので空知川の堤防へ寄り道。

 

 

 

写真奥に架かる鉄橋を列車が通過しています。

 

 

 

堤防は途中から砂利道に変わりました。

足がちょっと疲れてきた…。

 

 

 

根室本線のガーター橋をくぐりました。

 

 

 

堤防に戻って、さらに南へ進みました。

空知川の対岸に富良野市街が広がっています。

 

 

 

右手にリゾート地区ともいえる北の峰地区が見えてきました。

遠くから、いかにもなホテルが見えました。

 

考えてみたら、ここに泊まってもよかったよなぁ。

金額は少し高いけど、夏シーズンも終わったから目玉飛び出るような金額じゃないだろうし。

 

 

 

国道に合流して、新空知橋を渡りました。

 

 

 

橋を渡れば富良野市街地です。

 

 

 

緩やかな右カーブを切って、国道38号をさらに直進。

五郎ラーメンって、やっぱり「北の国から」だよね。

 

 

 

あれ、これは駅前通り。

左に進むと駅ってことだよね?

右方向に駅があるはずだったのに…。

 

道が緩やかに右カーブを切っていたことで方向感覚が狂ってしまい、

交差点で国道237号に入らないといけなかったのに、38号をまっすぐ進んでしまいました。

今日は富良野駅には行かないので、思わぬタイムロスです。

 

 

 

数百メートルほど余計に歩いてしまいましたが、本通りに入りました。

 

 

 

今日の宿「ホステル・トマール」に着きました。

 

ここは観光施設「コンシェルジュフラノ」にある相部屋スタイルの宿です。

もちろんお手洗いやシャワーも共用ですが、

1年ほど前にできたばかりの宿で、とても綺麗でした。

場所柄、外国の人も多く利用しているようで、

スタッフも半数は外国籍の方のようです。

 

 

さて、荷物を下ろしたら夕食タイムです。

実は翌日も富良野に泊まる予定なので食事場所に悩みましたが、

また雨が降り出したので、隣の居酒屋で食事しました。

炉端焼きができる居酒屋だったんですけど、一人だとちょっとやりにくいんですよね。

 

夕食のあと、翌日の朝食を買って帰ったのですが、

この頃から左足の裏側に鋭い痛みを感じるようになりました。

あまりにも痛いので、近くにあるコンビニまで歩くのも一苦労でした。

 

宿に戻って靴を脱いでも痛みは変わらず。

にもかかわらず、足裏に豆はありませんでした。

これまでも時々、歩き終わってからしばらく足が痛むことがありました。

そういう時はだいたい寝ると、翌日には回復しています。

 

今回もそうかもしれません。

とりあえずは一晩寝ることにします。

 

 

その8へ続く

 

 

5日目・9月19日(木)  歩行区間:芦別-富良野  天気:雨のち晴れ  日出/5:13 日没/17:36

鉄道距離:28.0km  歩行距離:34.3km  総歩数:52,362歩  所要時間:9時間32分

宿(8:00発)-4.3km-上芦別(9:07着・9:20発)-5.2km-野花南(10:27着・10:55発)-6.3km-

滝里ダム防災施設(12:25着・13:35発)-10.8km-島ノ下信号場(15:38着・15:55発)-7.5km-

宿(17:32着)

 

  

滝里湖から富良野市街地までのGPSログ(1/88,000)です。

 

富良野市街地の入口で国道が緩やかに右カーブしているため、

市街地の外から市街地に入ると、方角が分かりにくくなりります。

曲がるポイントは地図でしっかり確認しておいた方がいいでしょう。