(その4からの続き)
-幕張本郷(17:25着・17:40発)-幕張(18:18着・18:25発)-新検見川(18:50)-
新京成線のガードをくぐって、さらに直進しました。
企業局の角を右折して、京成千葉線の下をくぐりました。
ガードの橋脚は古いレンガ積みでした。
1920年の千葉線開業当時のものだと思われます。
ここだけ道が狭くなってて、ちょっと危なかった…。
東京と成田を結ぶ目的で設立された京成電気軌道でしたが、
実は本線(成田方面)よりも先に千葉線が開業しました。
京成本線の踏切を越えると、真新しい習志野市役所が現れました。
市役所の先を左折すると、右手に旧庁舎も見えました。
新旧庁舎に挟まれた通りをしばらく東へ進みました。
道はやがて狭くなり、
行き止まりの表示が現れたので、いったん右折しました。
突き当たりを左折して、少し進むと…
こんな風景になりました。
さっきまでの街並みが嘘のようです。
千葉までの総武線沿線にもこんな場所があるんですね。
地方路線なら驚きませんが、都市区間にこういう場所があるのはちょっと意外です。
畑の向こうには、
幕張副都心の高層ビル群がそびえ立っていました。
うーん。
何というか、東京…じゃなかった、千葉砂漠?
え、緑があるから砂漠はおかしいって??
ふと気づくと、変な音が聞こえてきました。
高いエンジン音が聞こえたと思ったら、急にキューンと言って静かになる。
静かになったら、また高いエンジン音が唸りだして…の繰り返し。
はじめは、近くの農家が機械を使っているのかと思ったのですが、
それにしては音がちょっと変です。
そして、気がつきました。
これ、エアレースだ。
ちょうどこの日、
幕張海浜公園で空のF1ともいえる「エアレース」が行われていました。
さすがにこの場所から飛行機は見えませんでしたが、
海まで障害物が少ない場所だから、音はしっかり聞こえるわけですね。
歩行者専用の小道を通って、農地を抜けました。
ここから先は、いよいよ千葉市です。
再び市街地に戻れば、幕張本郷駅まであと少しです。
幕張本郷駅に着きました。
個人的には新しい駅というイメージがあったのですが、
開業したのは自分が生まれる前の1981年のこと。
京成線の幕張本郷駅ができたのが1991年だったようなので、
それとごっちゃになっていたんだろうか?
総武線のホームは1面2線の島式です。
左手に電車が多数止まっていますが、ここが幕張車両センターです。
ここには主に千葉から先、房総方面で活躍する電車が配置されています。
津田沼駅から幕張駅にかけて、細長く広大な敷地を有しています。
車両センター最寄りの駅だけあって、改札内にはこんなものがありました。
2年ほど前まで、房総方面のイベント列車として活躍していた「ニューなのはな」の座席です。
この隣には183系の座席も配置されていたのですが、
先客が気持ちよさそうにしていたので、撮影は遠慮しました。
次の駅へ向かいます。
駅前を横切る道を南東に進むと、京葉道路の高架が見えてきました。
そのまま京葉道路をくぐりました。
道は閑静な住宅地へと続いていました。
さらに進むと路地に入り、
やがて小さな川を渡りました。
川を渡るところから千葉街道に合流しました。
昔からの道だけあって、一昔前の雰囲気を残した店もちらほらと。
しばらく千葉街道を歩きました。
幕張駅入口交差点を左折して、商店街に入りました。
京成線の踏切が見えてきました。
京成線の踏切は両方向から電車が接近すると、1本目の通過後に警報音が速くなります。
通常「カン カン カン」というところが「カンカンカンカンカン」。
他でもありそうで意外とない特徴だったりします。
幕張駅に着きました。
183系シートはこの駅にもありましたが、
案の定、ここでも先客が気持ちよさそうにくつろいでいました。
ホームは2面3線で、折り返し可能な構造です。
現在、この中線を発着する電車はほとんどありません。
東西線からの直通電車をここまで伸ばしてあげても…と思うのですが、
2駅伸ばすくらいなら、千葉まで行ってもらいたいものです。
時刻は夕方6時半。
夕暮れの中を…と言いたいところですが、
こんな天気なので、夕暮れなのかもよく分かりません。
たぶん、明るいのは次の駅までだと思うのですが。
線路からちょっと離れると、
そこは閑静な住宅地でした。
やがて、線路と並んで花見川を渡りました。
ちょうど貨物列車がやって来ました。
花見川を渡ると、まもなく台地を登りました。
何十メートルも高低差があるわけではありませんが、あたりは閑静な住宅地。
ちょっと登って振り返るだけでこんな景色が拝めました。
台地の上にも住宅地が広がっていました。
しばらく進むと、一昔前の住宅団地にありがちな
小さな商店街が現れました。
その先で右折すると、住宅と商店が混在する路地に入りました。
新検見川駅はこの先です。
線路を越える頃には、だいぶん暗くなってきました。
ここは線路の南側。北側よりも街っぽい雰囲気です。
千葉まで残り10kmを切りました。
もう一息です。
(その6へ続く)
津田沼駅から新検見川駅までのGPSログ(1/60,000)です。
習志野市と千葉市の境界付近は通り抜けできる道が少なく、
地図を確認せずに歩き出すと迷うかもしれません。
国道14号まで下れば迷うことは少ないと思われますが、
個人的にはちょっと味気ないような気がします。