京急本線・久里浜線全駅間歩き(横須賀中央-油壺) その1・とんぼ帰りの浦賀駅 | 駅から駅まで・旅のあしあと

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鉄道路線全ての駅間を歩く全駅間歩きを10年以上続けています。
今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
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今回は1年ぶりに京急線を歩きます。

一昨年の冬に泉岳寺をスタートして、昨年の今頃に横須賀中央まで駒を進めました。

路線図見るだけなら、残る区間はあと少しです。

 

快特やら特急やらが久里浜や三崎口へ向かうため、

品川(泉岳寺)から三崎口までが「本線」と思われがちですが、

実際には泉岳寺から浦賀までが「本線」です。

三崎口方面へは、横須賀中央の2駅先・堀ノ内から分岐する久里浜線が結んでいます。

 

こちらも三崎口方面に進むため、久里浜線を歩きたいと思うのですが、

ここまで本線を歩いてきたのに、ちょっとだけ残ってしまうのも気持ち悪いので、

堀ノ内から浦賀までの区間も一緒に歩いてしまいたいと思います。

 

 

ところで、久里浜線の終点は三崎口駅ですが、

ちょっと前まで三崎口のもう少し先へ向かって計画線が伸びていたのはご存じでしょうか。

久里浜線には、もともと三崎市街まで線路を延ばす計画がありました。

その後、延伸計画は手前の油壺までに短縮され、

その油壺までの計画も3年ほど前に事実上消滅してしまいました。

 

40年以上前に消えた三崎市街への延伸計画はともかく、

油壺までの延伸は具体化しつつあったようですが、結局実現することはありませんでした。

せっかくなので、今回はそんな油壺まで足を伸ばしてみたいと思います。

 

 

なんだか短いようで、行くべきところが多い全駅間歩きですが、

どうぞ最後までおつきあいください。

 

 

[そのほかの京急線全駅間歩きシリーズはこちらから]

京急本線1(泉岳寺-横浜)

京急本線2(横浜-横須賀中央)

 

 

1月13日(土)  歩行区間:横須賀中央-油壺  天気:晴れ

横須賀中央(7:00発)-県立大学(7:16)-堀ノ内(7:33)-

-京急大津(7:49着・8:00発)-馬堀海岸(8:12)-浦賀(8:38着)…

 

 

6時50分少し前、スタート駅の横須賀中央駅に到着しました。

 

朝が早かったので電車の中で少し寝ていたのですが、

駅に着く度に冷たい風が吹き込んできて、オチオチ寝てられませんでした。

 

 

 

電車の中にいてそんな感じですから、外に出たらもう寒いもなんも…。

この中を歩くかと思うと、ちょっと憂鬱でした。

 

 

 

三浦半島を南へ向かう全駅間歩きが始まりました。

まだ道行く人はあまり多くありませんでした。

 

 

 

米ヶ浜通りに入りました。

 

 

 

その一角に、こんな銅像が建っていました。

坂本龍馬の妻・おりょうさんの銅像です。

 

横須賀市はペリー来航の地として知られる浦賀を抱えていますが、

おりょうさんと直接どんな関係があるんだろうと思ったら、

龍馬の死後、再婚したおりょうさんが亡くなるまで住んでいたのが横須賀だったそうです。

 

 

 

米ヶ浜通りをそのまま進み、国道に合流しました。

 

 

 

県立大学駅の「駅前通り」にさしかかりました。

 

 

 

県立大学駅に着きました。

15年ほど前に現駅名に変更されましたが、

個人的にはまだ旧駅名「京急安浦」の方がしっくりくる…。

 

 

 

正面から陽が昇ってきました。

 

ここからは「うらが道」を歩きました。

江戸から金沢(現・横浜市)・田浦を経由して浦賀を結んだ、江戸時代の要路です。

今は住宅街を結ぶ小道です。

 

 

 

右手から丘が迫ってきました。

 

この丘、登れそうな雰囲気だったのですが、

結局登り口は分からずじまい。

 

 

…私道だったのかな??

 

 

 

そうこうしているうちに、堀ノ内駅が近くなってきました。

 

 

 

久里浜線との分岐駅・堀ノ内駅に到着しました。

ここは後でもう一度来るので、駅舎を撮ったら先へ進みました。

 

 

 

今日のゴールは油壺ですが、

まずは本線を歩きたいと思います。

 

引き続き、うらが道を歩きました。

 

 

 

道と道の交点になぜか橋の欄干が。

 

垂直方向に走る道は、かつて川だったのでしょうか。

 

 

 

京急大津駅が近くなると、「おりょうさんの街」というのぼりを見かけるようになりました。

駅の南にある信楽寺には、おりょうさんが眠る墓地があるんだとか。

 

 

 

京急大津駅に着きました。

京急では数少ない木造駅舎が残る駅です。

駅に隣接して、小さな神社もあります。

 

 

 

ホームは2面2線の相対式です。

ホームの足下に注目すると、ホームが延長された様子も分かります。

 

 

 

線路沿いの道をさらに進みました。

 

 

 

やがて、線路のガードが見えてきました。

 

 

 

いったんガードをくぐって、もう一度くぐり直すと、

馬堀海岸駅のホームが見えてきました。

 

 

 

馬堀海岸駅に着きました。

次は、本線の終点・浦賀駅です。

 

 

 

いったん県道に合流しました。

左手に見える建物は、海上自衛隊の宿舎です。

 

正面、そして右手から丘が迫ってきました。

 

 

 

目指す浦賀駅は、右手にそびえる丘の先にあります。

まもなく右方向に折れ、丘登りに取りかかりました。

 

 

 

少し登ったところで振り返ると、東京湾が見えました。

 

 

 

丘の上も住宅地でした。

写真にはありませんが、左手方向奥は高台になっていて、

防衛大学校の校舎が見え隠れしていました。

 

 

 

やがて下り坂に変わり、正面に浦賀駅のホームが見えてきました。

 

 

 

浦賀駅前を走る県道に合流しました。

ここから南へ向かって市街地が広がっています。

 

 

 

浦賀駅に着きました。

 

今回歩いたルートは、住宅地を抜けるとすぐに駅に到着します。

市街地も見ておきたかったのですが、今日は時間が無いのでとんぼ帰りです。

 

 

 

ホームは1面2線の島式です。

 

もともとは、ここから三崎方面へ直接延伸する計画だったそうですが、

工事に時間がかかることが見込まれたため、久里浜線を新たに建設することになったそうです。

浦賀が終点なのに「本線」を名乗っているのには、そういう背景があるそうです。

 

 

ちなみに、浦賀駅の列車接近メロディーは「ゴジラのテーマ」。

ゴジラって東京に上陸したとばかり思っていたのですが、

観音崎のたたら浜に上陸したって話もあるそうです。

 

 

 

そんなゴジラのテーマに迎えられて、折り返し品川行きの普通車が到着しました。

この電車で堀ノ内まで引き返すことにします。

 

 

その2へ続く

 

 

横須賀中央駅から浦賀駅までのGPSログ(1/45,000)です。

県立大学駅から馬堀海岸駅付近までは、線路と「うらが道」が併走しています。

 

馬堀海岸駅と浦賀駅の間には丘が横たわっているため、

どのルートを通っても、程度の差はあれ、丘越えが待っています。