今回のデータはキャベツで、4回に分けて定植した夏収穫のキャベツぶんを検証し、今後師匠に質問を投げてみたいと思います。
定植後一週間のデータ
定植日 | 収穫日 | 在圃期間 | 推奨適期 | 平均気温 | 積算温度 | 平均日照時間 | 積算日照時間 | 降水量 |
4/10 | 6/24 | 74 | 65 | 11.3 | 44 | 266.6 | 1866 | 33.3 |
4/18 | 7/4 | 76 | 65 | 13.8 | 61.4 | 375.1 | 2626 | 17 |
4/20 | 7/9 | 79 | 65 | 14.9 | 69.6 | 310.6 | 2174 | 7.5 |
5/7 | 7/16 | 69 | 65 | 13 | 55.9 | 354.3 | 2480 | 0 |
全期間のデータ
定植日 | 収穫日 | 在圃期間 | 推奨適期 | 平均気温 | 積算温度 | 平均日照時間 | 積算日照時間 | 降水量 |
4/10 | 6/24 | 74 | 65 | 15.8 | 797.1 | 322.9 | 23893 | 250.8 |
4/18 | 7/4 | 76 | 65 | 17 | 912.2 | 318.1 | 24177 | 242.5 |
4/20 | 7/9 | 79 | 65 | 17.4 | 983.3 | 300.1 | 23711 | 412.5 |
5/7 | 7/16 | 69 | 65 | 18.5 | 934.6 | 283.2 | 19549 | 400.5 |
まず全ての畑はマルチ栽培のため、積算温度はもう少し高くなっていると思います。
さて、まずは4/10定食の苗ですが、在圃期間が推奨収穫適期よりも9日ほど多く待ってから収穫しています。これは4月上旬の平均日照時間、平均気温が低いために積算を稼げず生育が遅れるからだと思いますが、4月上旬に定植しても品質は問題のないものが収穫できていました。自分で経営を開始した時もこの辺の時間間隔は考慮に入れないといけないですね。
次に4/18,4/20のものが在圃期間が長いのですが、これは4/10分が予定よりも生育遅れになってしまったために、仕方なく作業を後ろ倒しにしたという事情があります。
しかし収穫を開始した7/4, 7/9にキャベツを見た師匠は
「天気が良くて生育も順調過ぎて、キャベツが老化してしまっている」と言っていましたので、この4/18と4/20植えに関して言えば、この気候状況だと非常に優良な育ち方をするようです。
生育の順調であった4/18を基準に、4/10のデータを見てみようと思います。
データ期間 | 在圃期間 | 平均気温 | 積算温度 | 平均日照時間 | 積算日照時間 | 降水量 |
定植一週間 | -3 | -2.5 | -17.4 | -108.5 | -760 | 16.3 |
全期間比較 | -3 | -1.2 | -115.1 | -4.8 | -284.0 | 8.3 |
こうやってみると、定植一週間での一日の平均日照時間が4/18と4/10で大きく異なっているのがわかります。日照時間が低い割に、降水量では4/10の方が16mm近く降っているという状態なので、初期生育で土の水分過剰と活着が遅くなる原因になったのかもしれません。
今後同様の期間で同じ生育状況になることがあった場合には、注意して見たほうがいいのかもしれません。
今度は5/7定植のものですが、こちらは非常に順調でほぼ予定通りに収穫でき、収穫率も100%に近い値でした。5/7ぐらいの気候であればキャベツにとって非常に生育しやすい状況なのでしょうね。
この手のデータは今後ちょこちょこまとめて行きたいと思います。