BSの浜島さんが書いた「F1 戦略の方程式 世界を制したブリヂストンのF1タイヤ」です。
BS(浜島さん)がモータースポーツの世界に入ったきっかけ、
F1への挑戦とチームとの関係、
日本の企業が欧州文化のF1の世界でどのように認められていったか、
タイヤエンジニアからみた、F1ドライバー、
そして、F1タイヤそのものの解説など、F1初心者からマニアまで読める充実した内容になっています。
ビジネス書のように見えますが、プロの書き手ではない浜島さんが書いていますので、
良い意味でわかりやすい文章ですし、特にタイヤの説明については、
非常にわかりやすい例えを用いて解説してくれていますので、
専門知識がなくてもすんなりと理解できます。
F1ファンとしては、やはりF1ドライバーとのエピソードが面白かったですね。
浜島さん個人はミハエルとの関係が深いので、彼とのエピソードが多いですけど、
単純にプライベートなことから、タイヤエンジニアから見た、
タイヤの使い方で解説するF1ドライバー評などは、非常に興味深かったです。
結局のところ、タイヤを使いきる、理解する、これが大きなカギになるということが、
本当によくわかりました。
また、浜島さんという人物が日本のサラリーマンとは思えない人物であり、
そこがまた、F1という世界でトップドライバー達に信頼されたポイントでもあるのかな、
なんて感じたりもしました。
(本人はそういうこと一切書いていませんが、魅力的な人物であることは間違いないですよね)
文庫本なのでそれほどボリュームも大きくないし、
F1ファンなら必読の1冊だと思います。
- F1 戦略の方程式 世界を制したブリヂストンのF1タイヤ (角川oneテーマ21)/浜島 裕英
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