Hello, Goodbye~誕生死。22グラムの天使の贈り物~

Hello, Goodbye~誕生死。22グラムの天使の贈り物~

妊娠12週で天使になった天(そら)ちゃんとの出会いと別れを通じて思ったこと、気づいたこと、経験したことを書き綴ります。人として、母として、女として、ベビマの講師として、ちょっとだけ強く、やさしく、たくましくなった“そらのママ”の日記です。

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5月7日。


緊張の中、検診に行った。


ダメだった。

前回のときから、胎嚢は1ミリくらいしか大きくなっていないし

心拍も確認できない。


そもそも、4日の夜か茶色のおりものが出始めて、

どんどん量が多くなって、前日の夕方くらいからは

赤身を帯びて、さらに小さなかたまりもけっこう出てたから。


「自然流産に向かっているという状況ですね」

「はい」


覚悟はできていたけど…。

一縷の望みも、こんなに早く絶たれてしまった。


生理が遅れていて、もしかして?と思った4月の半ばころは、

だるくて、眠くて、胃の強い不快感があって、とにかく体調が悪かった。


なのに、それから1週間くらいしたら、ぱったりとやんで体が軽くなった。

そいういう事実をつないでいくと、やっぱり前回の初めての検診で

予定より小さい=すでに成長は止まっていたんだって確信した。


夕方から、おりものが明らかに鮮血に変わった。

産後の悪露以外に経験したことないような、血の塊がトイレで何度も出た。


この中に私の赤ちゃんはいるの?

それすらわからず、便器の中をしばらく眺めてから水を流す。


家に帰ると、すぐに娘の幼稚園のお迎え。

午後は、幼稚園で親子面談があり、そのまま英語教室へ見送り。

帰宅してすぐに犬を病院へ(予防のため)。


そして夕飯の支度。

食後は、急ぎの仕事を片付ける。


もう、悲しみにひたる余裕もなく、追われるように時間がすぎていく。

でもそれで、よかったのかもしれない。

苦しさからのがれられて。


翌朝(今日)、目が覚めて、何か赤ちゃんが出てくる夢を見たような気がした。

思い出した。


私が2人目の赤ちゃんを、自分でも記憶にないうちに産んでた。女の子。

私は人がたくさん集まっている場所にいて、そこに知人が赤ちゃんを連れてきてくれた。


無事、生まれたんだ。

抱っこしながら、みーちゃん(娘)より軽いかな?と思い

体重を聞いたら、2500なんぼか。

ああ、やぱり、軽いはずだ。でも元気でかわいい。


あれ?帝王切開のはずなのに、全然おなか痛くない。

なんでだろう? 先生の手術がじょうずだったんだ。


そんな夢だった。


産んだ(手術の)記憶もなくて、傷も痛くなくて、そういえば入院もしてなくて

いきなり、ふつうの場所にいて、だれかが赤ちゃん連れてくるなんて、

おかしなシチュエーションだけど、夢だからそれでうまくいってた。


すっごくうれしくて、にこにこ笑ってた。


夢の中では会えたのに。

現実の世界ではお別れ。


さようなら、私の赤ちゃん。


今日はこれから、ベビーマッサージのレッスン。

命の尊さをしっかりと心に刻んで…。



興味をもって読んでくださる方へ

「お別れ後の日々」「天との出会いと別れ~カウントダウン」は、

テーマ別にしてお読みただくと、時系列になって内容がわかりやすくなります。

4月24日。

Mクリニックに検診へ。


検査薬で陽性反応を確認してから8日。

生理もないし、高温期も続いてる。


けっこうな緊張の中、内診とエコー。妊娠はしてた。

胎嚢が見える。心拍はまだ。


「5週目くらいの大きさですね」に、ドッキリ。

だって、どう計算しても6週目には入ってるはず。

小さすぎる。


それを告げると、先生も困ったような感じで

「うん、大きさはやっぱり5週目くらいですねぇ」


前の2回の妊娠のときのように、自覚できる症状がないのも気になる。

胃の強い不快感(吐き気はいつもなし)、疲労感や睡魔、お乳の張り、子宮のぼわんとした感じ。


検診から8日経ついまも何も感じない。

どうしてなんだろう。


妊娠の喜びより、不安のほうがはるかに大きい。こわい。

次はどんな結果が待っているのか…。

経験者はみんなそうなんだろうなぁ。


年齢の問題もあって、今回ダメだったらもう次をあきらめるつもりだから、

そういう意味でも、自分の人生を決定する日になるかも、って思うとね。不安が先立つ。


そうそう。

呼ばれるのを待っている間、臨月の友達にばったり。


私が流産したのも知ってるし、彼女も少し前に流産したんだけど、

超初期の自然流産だったから、再スタートが早くて、

さらにすぐに妊娠できたから、ずいぶん差がついちゃった。


あともう少し。

どうか元気な子が生まれますように。



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前回のブログ記事は、「卵巣機能の低下」を指摘された内容だった。

年齢による現実の厳しさを思い知らされたわけだけど…。


あの記事を書いた翌日から、体温が一気に高温に移行し、

1週間以上続いている。微熱のせいか、体がだるくて眠気もひどい。

そして、生理がこない、こない、こない。


予定日を10日ほど経った昨日の夜、妊娠検査薬でチェックをしてみたら…。

陽性反応が。


基礎体温は、1ヶ月の記録が低温も高温への移行もないめちゃくちゃな

状態で、日数と排卵痛を頼りに、という感じだったのに。


先生も、前回の血液検査の結果と、基礎体温表を見て

子宮筋腫とともに、経過観察というおはなしだけで、診察はなかった。

だから、あのときは妊娠の可能性は、ほとんど考えていなかった。


嬉しさ半分、怖さ半分。


昨日からは、さらに体温が上がり、胃腸が絶不調。

腹部膨満感が激しく、まったく食欲なしで、起きていても寝ていてもしんどい。

吐き気はないのが、救いだけど。


まだ5週目だから、来週、病院の予約を入れておいた。

本当に妊娠しているのか、帯のうや心拍が確認できるのか。

正直言って、不安のほうがまさってる。


娘の幼稚園が始まったばかりで、2時間半でお迎えに行かなきゃだし、

何かと呼ばれるし、週1の英語教室の送迎も(今日だった)。

自分のことだけじゃすまないから、肉体的にはほんと辛い。


今回ダメだったら、2人目はあきらめるつもり。

だから神様、どうかラストチャンスを私にください。



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昨日、T病院へ。


異常に早い出血(生理?)2回連続、を心配して受診したのが1ヶ月前。

そのときの血液検査の結果と、基礎体温表を持って。


基礎体温は、自分でも1ヶ月つけてみて、がっくりしたんだけど、

どこか排卵期かわからない…。


排卵痛はあったけど、体温からはまったくよめず。

ほとんど36,3度前後で、時々、35度近かったり、36度分を超えたり。


肝心の検査の結果は、無情にも

「卵巣機能の低下が少し見られますね。年齢なりといってしまえばそうなんだけど」


だよね。オーバー40。

見かけが若くても、体力的に若くても、精神的に若くても

生殖器系の機能は、他の部分のそれとは、関係ない。


「排卵もきちんと毎月起こらなくなったりするから」と言われ、またがっくり。

2回の異常に早い生理のあと、今回は予定の日が過ぎてもまだだもん…。

(でも、流産するまでは1度も生理不順はなかったのに)


厳しい現実。

どこまで頑張ろう。


子宮筋腫のチェックにまた夏ごろ受診するよう言われた。

その頃には妊娠していたいなあ。




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おととい。2012年3月17日。


天(そら)の出産予定日。

この日は、彩の国さいたま芸術劇場で『うまれる』の自主上映会をする日。


メールでのやり取りだけだった方、ベビマのレッスンの参加者、

親しい友人、久しぶりの知人、応援してくれた方々…。


たくさんの方に来てもらって、「よかった」の言葉をもらった。

私にとって特別な日なのは言うまでもないけど、

観に来てくれた方々にとっても、そうであってほしいと思っていた。


全員が全員というわけではないと思うけど、帰り際の立ち話や

上映後にいただいたメール、ブログ記事などから、やってよかった!って心から思えた。


上映3週間くらい前に決まったサプライズゲストの諏訪桃子さんの歌

『天国郵便局より』も、心に沁みた。皆さんに喜んでもらえたかな。


桃子さんは、映画に登場する鮫島先生(『わたしがあなたを選びました』の著者)に

曲をつけてCDを発売したソプラノ歌手。これから発売予定の

『天国郵便局より』の本にも、作曲をして、6月にCD発売の予定で

今回は、その曲を披露してくれた。ボランティア参加で。本当にうれしかった。


ただ必死でやって、成功したのかどうかとかもよくわからないんだけど、

上映の準備をしているとき、映画を観ているとき、歌を聴いているとき…。

天のことをい~っぱい思い出した。


この映画上映に関わってくれたすべての方に、感謝の気持ちでいっぱい。

この日は、一生忘れない。



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