日曜日に出産

木曜日に退院したオカンと次男ヒロト


退院したその足で そのまま 長男裕次郎を預けているバァバのもとへ


電車とバスで帰ろうと思ってたのに

やはり オカンの母、バァバは見抜いてましたよ

「バスや電車なんか乗りょうらんとタクシー乗って来んさい」

そんな 贅沢出来ない。と、反論するも

「アンタじゃない。赤ちゃんの事を心配しょうるんよ!豚インフルエンザが京都と奈良で出たんよ!」

アタシの入院中、関西でかなり感染した方がいらっしゃったみたいで…
(・ω・`*)
ずーっと 次男ヒロトしか見てなかったから…もちろんテレビのニュースなんてみてません

あぁ だから入院患者へのお見舞いは原則禁止 だったのね


タクシー代 もったいなーと思いながら タクシーに乗る
「空座町のたんぽぽ保育園まで おねがいします」
バァバん家はたんぽぽ保育園の裏にある


仕事以外でタクシーに乗るなんて 何年ぶりだろ

最後に乗ったのは……

京セラ本社ビルから……空座町のたんぽぽ保育園までだ

7年くらい前。ヒロトのパパと居酒屋で喧嘩して店を飛び出してタクシー乗って帰ったんだった



そんな 時代もあったね~
なんて思いながら あっちゅーまに、たんぽぽ保育園に着いた



バァバん家に着くと

「冷蔵庫の中にとろろ芋しとるけぇご飯にかけて食べんさい。鍋ん中にフキ炊いとるし、鍋だけ残して食べんさい。あと豆腐とサラダがラップしてあるのも食べぇ。しっかり食べにゃ乳が出んよ。早ぅ赤ちゃんかしんさい」

な、早速ですか、

もう すでに母乳製造機器としか見られてない 扱い

スリングからヒロトをおろして 寝かせると
長男、裕次郎は遠巻きにヒロトをみてた
さわりそうな雰囲気もない


母乳製造業を終えヒロトのそばに行き

裕次郎に
「弟よ さわってごらん」


すると



手 ではなく




あしのうらで


弟の頭を


小突いた






あぁぁぁ兄貴ィィ!





ヒロトのパパには

言えない秘密が
ここに……

言えば間違いなく
シバかれる