世界的な食糧やバイオ燃料の需要拡大などから
農業用の肥料価格が高騰しているのを受け、
京都府は28日、府内の農家向けに、
肥料コストを削減するための技術対策をとりまとめた。
化学肥料の替わりに家畜のフンを使用することや、
土壌の成分に合わせて肥料の使用をセーブする方法を盛り込んでいる。
(2008年8月30日 読売新聞朝刊 地域面の記事より引用)
その肥料価格の高騰の背景として、
カリウムに並んで
日本の農業に欠かせないリン鉱石の輸入を
中国に頼っている現状がある。
中国が自国の農業を守る政策をとり、
リン鉱石の輸出関税を100%に引き上げたのである。
日本の農業はリン・カリウム無しでは成り立たない為、
この肥料価格の高騰はかなり深刻な問題だ。
けど、考えてみれば
肥料を輸入に頼っているというのは変な話だと思う。
農業は大昔から行われてており、
昔の日本の農業は肥料を輸入になんか頼っていなかったはずで、
家畜のフンを利用する事は当たり前に行われていたはずである。
そう、昔は日本にあるもので農業をし、
日本でとれたものを食べて生活していた。
そして、その中から豊かな食文化が生まれてきた。
しかし、食生活の欧米化が進むにつれて、
それにあった作物を作らなければならなくなり、
その作物を作るには日本の土壌の成分では不向きな為に
肥料をまかなければならなくなった。
また、飽食の時代で
たくさんの量の生産を求められるようになった為、
生産促成の為にやっぱり肥料が必要になったりもした。※
そういった中で、日本食離れが進んでいき、
そして、我が国の食糧自給率は低い。
※おがまるの推測による。
肥料の問題については明治時代に欧米式の農法が導入された事や、
戦後の工業の発展と廃棄物の問題も関わってくる。