西村nyudow入道のブログ-pisa  


おもしろ画像:ピサの斜塔が傾いた原因


「特別な世界」に迷い込んだことに気づかない "傲慢"

他にも こんな錯覚野郎は いっぱいいるみたい



 ピサの斜塔から重さの違う球を落として同時着地するのを見せたとの伝説のあるガリレオである。彼が「科学の父」と呼ばれるのは、真理は古代の書物によってではなく実験によって自分の目で確かめるべきだと主張したからだった▲だが現代の科学史家はガリレオが実際に行った実験条件では正確なデータは得られず、現に当時の人は実験を再現できなかったと指摘する。つまり実験報告は彼の着想を普及させるための粉飾だった疑いがぬぐえないのだ(W・ブロード他著「背信の科学者たち」)▲ある著書では動く船のマストから落ちる球の運動を記述したが、何か実験したのかと聞かれたガリレオは答えている。「やっていない。その必要もない。落下体の運動は、そうなる以外にありえないと断言できるからだ」▲まあ「父」にしてそうならば、末にはいろいろな子孫も出てくる。分子生物学の世界的研究者として知られる加藤茂明(かとう・しげあき)元東大教授の研究グループが発表した論文に多数のデータの捏造(ねつぞう)や改ざんが見つかり、東大の調査委員会はうち43の論文は撤回すべきだと判定した▲不正論文は16年間にまたがり、研究者20人以上がかかわっている。研究テーマも脂肪細胞が増える仕組みやDNA複製の仕組みなど多岐にわたり、不正の大半は画像データ操作である。不正への元教授の直接関与は認められなかったが、監督責任は厳しく指弾された▲英科学誌ネイチャーは生命科学の論文の審査をこの春から強化した。世界的に不正行為が増えたためという。生命現象の新知見を立証すべき論文が、今昔変わらぬ人間の困った性(さが)を立証していては情けない。


毎日新聞 余禄 20130726



 【パリ宮川裕章】スペイン北西部ガリシア州のサンティアゴ・デ・コンポステラ市で起きた高速鉄道脱線事故で、スペイン捜査当局は25日、事故列車の乗務員室に設置されたブラックボックスを回収した。地元メディアによると、乗務していた運転士2人のうち1人は以前、交流サイト・フェイスブックに同じ区間を時速200キロで走行したことを示す内容の書き込みをしており、制限時速80キロの区間で速度超過が常態化していた可能性が浮上した。 捜査当局は運転士への事情聴取を本格化させ、事故の全容解明を進める。また、ブラックボックスの解析を進め、事故直前の列車と駅などとの詳細なやり取りや、速度超過の実態について調べる。


 地元メディアによると、事故現場は速度の出やすい直線区間が約80キロ続いた後のカーブで、速度を制限する自動列車制御装置も設置されていない。捜査当局は、事故の前後、運転士が駅などと交信し、時速190キロを超えていたことを示す内容の録音を入手。監視カメラの映像などからも、速度超過を確認している。 地元紙エルパイスによると、運転士の一人は事故の数カ月前、フェイスブックに事故のあった区間で時速200キロに達したことを誇示する内容の書き込みをしていた。 また、2011年12月の路線開通当時から、事故のあったカーブ付近では車両の走行が不安定になるとの指摘が出ていた。


 一方、犠牲者は80人に上り、身元の確認作業が続いている。負傷者が搬送された病院では、新たな死亡者が発表されるたびに家族が悲嘆にくれた。


毎日新聞デジタル 2013年07月26日 12時19分



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