どうして妊婦さんは股関節が柔らかい方がいいのだろう? | 産前産後ママのトラブルを医学的にサポート理学療法士かなみ

産前産後ママのトラブルを医学的にサポート理学療法士かなみ

産婦人科でリハビリを担当している理学療法士が、産前産後の痛みトラブルについて考えるブログです。
一般の方、民間サービスの方に役立てて頂けたら嬉しいです。

産前産後・女性専門の
ペリネ(骨盤底)コンディショニング

山崎かなみです♪

10月31日(月)10時~
『女性のからだを守る骨盤学』

ーーーーーーーーーー


妊婦さんは、雑巾がけしたり、巻き割りをしたり、
しゃがんだりして、

股関節を柔らかくしたほうがいい。

とどこかで聞いたことありますか?

赤ちゃんが通ってくるのは骨盤の中。

骨盤の通り道を骨産道といいます。

股関節と骨産道は関係ないんじゃないでしょうか?

という疑問を頂きました。

シンプルにお答えしますと。
とても関連があります。

例えば、
立って、骨盤に手を置いて、
両方のつま先を外に動かしてみます。

今度は、内側に。

骨盤も動いているのがわかりますか?

股関節を動かすと骨盤も靭帯や筋肉の
つながりで動きます。

そして、お産の時の骨産道。

仙骨という骨が前傾したり、後傾したり
することで、骨産道にスムーズに赤ちゃん
を誘導します。

IMG_4419.JPG

 

この仙骨が動くと、骨盤全体が動きます。

 

股関節が動くと骨盤が動きましたよね。

ということは逆に、股関節が動かないと、
骨盤も動けないのです。

股関節の関節の可動域というのは、
赤ちゃんの通り道、骨産道にも関連がある。

だから、柔らかい方がいいという表現に
なるではないかなーと思います。

ちなみに股関節が柔らかくても、分娩姿勢に
よっては、この骨盤の動きが制限されること
もあります。

これはまたの機会に^^