そして、ぼくたちは、ヴェルサイユ宮殿でも見た、あの絵をはっけんしたよ!


そう、ルーヴルにも同じものがあるっていっていた、「ナポレオンの戴冠式」なんだ!



ニャンまげにとびつこう!
ジャック・ルイ・ダヴィット「ナポレオンの戴冠式」(ルーブル美術館版)



ニャンまげ「ヴェルサイユの絵とこの絵では、違う箇所がいくつかあるんですよね」


猫大魔王「ウム、良くさがしてみるとわかるのである」


ニャンまげ「うきたクン、間違いさがしだよっ♪」


うきた「ほえ~」



ぼくたちは、間違いさがしをはじめたよ。



うきぼう「(iPhoneで撮った写真を見て、比べている)ふむふむ・・・。だいたいわかったっすよ」


うきた「ボクめんどうくさいよおっ」



読者のみなさんも、ヴェルサイユの時の写真と比べてさがしてみてね!



うきお「この絵で冠をかぶせてもらってる子は処女なのかなあ~?」


猫大魔王「もちろんである。これはナポレオンの貞淑な妻ジョセフィーヌ。英雄を陰でささえた、偉大な女性である。ナポレオンは、愛人ですら処女を求めた。英雄色を好むというのは、本来、「男は処女を好む」という意味である」


うきお「うきお、色を好む。えへっ♪」


猫大魔王「現代の男性も、まさにそうである。結婚前の純潔、結婚後の貞節、このふたつに大きな価値を認めているのである(※参考文献参照)」


うきお「そうですね。それにひきかえ・・・、肉便器と結婚した男は本当にかわいそうだ」


猫大魔王「たいていの場合、結婚させられた・・・というのが正しい表現であろう。非処女はある年齢を過ぎると、自分の女としての価値がまったくないことに気づく。そこで、あらゆる手段を用いて、適当な男に結婚を迫るのだ。選ばれるのは馬鹿な男。その後の人生の生活費供給者として、永遠に働いてくれればいいだけの男である、ウム」


うきお「肉便器は、旦那様をATMとしてしか見ていないんですね・・・」


猫大魔王「ウム。夫に対して優しいのは、子どもを出産するまでである。その後は化けの皮を剥ぐように、冷徹な本性を現すのである」


うきお「馬鹿な旦那さま・・・。そして、かわいそうな旦那さま・・・」

猫大魔王「そして、淫らな妻が出産を終えた時、何も知らない馬鹿な夫には、もうひとつの地獄が待っているのである・・・」


うきお「えっ・・・」


猫大魔王「子どもの存在である・・・」


うきお「そ、それは・・・」


猫大魔王「聞いたことがあるであろう。処女でなかった妻から産まれた子どもは、100%自分の子どもではないのだ・・・!」


うきお「ああっ!!」



【参考文献】

テキサス大学心理学部教授、進化心理学者デヴィッド・バスの著書より一部抜粋

「現代の男性は貞節というものに大きな価値を認めている。
 配偶関係に関する調査では、アメリカ人男性にパートナーの資質として67項目を示し、貞節及び身持ちの固さはそのうち最も望ましい資質と見做された。
逆に貞操観念の欠如は最も望ましくない資質として評価されている。」

「統計によれば、不倫の有無を予測する唯一最良の指標は、結婚前のセックスに対する態度であることが明らかにされている。
結婚前に多くの相手と性交渉を持っていた人びとは、そうでない人よりも不倫に走る割合が高かったのである。」

「そのために男性は、配偶者に二つの資質を求めた。
ひとつは結婚前の純潔であり、もうひとつは結婚後の貞節である。
女性の潔癖さを生み出す気質が齢を経ても変わらないものだと仮定すれば、結婚前の純潔性は将来の貞節を示すものだと考えていい。」

「1930年代の統計では花嫁の処女性は「必要不可欠」と評価されていたが、最近の二十年では避妊法の確実性が高まるととに純潔性の価値は低下しつつある。
それでもなお、男性が女性よりもパートナーの純潔性を重視する傾向は変わらない」

「一時的なセックスパートナーを求めている男性は、むしろ男性経験の豊富な女性を望む。
そのほうがセックスできるチャンスが高まるからだ。
婚姻市場においては、男性は女性が性的に奔放であることを嫌う。
男子大学生を対象にした調査では、たやすくセックスに応じる女性は配偶者として相応しくなく、性病にかかっていそうだという回答が得られている。」