ぼくたちは、ここでお昼ご飯にすることにしたんだ。
向かったのは「ル・テラス・プーラール」っていうレストラン。
島内にいくつかあるプーラールさんのお店で、ここはオムレツじゃなくて、ノルマンディー料理が出るんだって。
猫大魔王「プーラール名物の巨大オムレツは、実はあまりおいしくないのである。なので、こちらのお店のほうが良いのである」
お昼時だったんで、いろんな国のお客さんで混んでいたけど、ぼくたちは海を見渡せる席に案内されたんだ。
ル・テラス・プーラール
大柄なおばさんが、メニューをくれたよ。
うきお「それじゃあ、僕が注文してあげよう~」
ぼくはムール貝のメニュー(コース料理のこと)にしたよ。
ほかにも、鶏料理とかがあって、うきたクンはこれにしてた。
うきお「・・・これと。あと、シードルをください♪ この大きいサイズで。グラスは2つね」
大柄なおばさん「Oui」
うきお「ふふふっ、どうだい? ぼくだって注文くらいはできるんだぞ~」
うきぼう「そりゃできるでしょうよ、なんたって・・・」
うきお「どきっ・・・」
うきぼう「そのカルト(メニューのこと)、全部日本語で書いてあるみたいっすから」
うきお「が~ん、ばれてたかあ」
うきぼう「指差してりゃいいんすから、誰でも注文できるっすよ」
うきお「それにしても、良いお店だなあ。日本語のメニューをちゃんと用意してくれてるんだから」
うきぼう「父さんみたいな日本じん、多いんじゃないんすか」
うきおパパさんと魔王さまは、シードルを飲んでいたよ。
このお酒も、この地方の名物なんだって。
しばらくすると、前菜が運ばれてきたんだ。
バゲットもついていたよ。
前菜
うきた「バゲットかたいよおおおっ!」
そして、メインディッシュ。
付け合せのポテトフライは、どのメニューにも付いていたよ。
メインディッシュのムール貝
やっぱり、ここに来たら海の幸だねっ。
ニャンまげ「そういえば、またまた不思議なことが・・・」
うきぼう「なんすか?」
ニャンまげ「どうして、日本語のカルトを渡されたんだろう? ほかにもいろんな国のカルトがあるみたいなのに・・・」
うきぼう「やっぱり、典型的な日本じんなんすよ、オイラたち」
ニャンまげ「そうかぁ。それにしても、フランスは日本じんに対するサービスがいいね~」
うきぼう「ホント、そうっすね。みんな笑顔で接してくれるっすよ」
そして、デザート。
うきた「ニャンまげクン、ぼくのタルト・タタンとチョコレートムース、少し交換してねっ」
ニャンまげ「うん、そうしよう~」
デザートのチョコレートムース
こうして、ぼくたちは海を眺めながら、のんびり食事をしたんだ。