MAX MARA | ニューヨーク COCO KARA Diary

ニューヨーク COCO KARA Diary

ニューヨークに住む COCO KARA です。画家をしています。
日々の暮らしで体験したことや感じたことをお届けします。

COCO KARA です。

 

MAX MARAの服の良いところは、MAX MARAの服を買って初めて人の集まるところへ着て行っても「その服いいね」と言われないところ。

 

新しい服を着た時って、「その色って春っぽいね。」とか「似合ってるね」とか言われたりすることがあると思うのですが、MAX MARAの服を新調した時だけはそれが無いのです。

 

その代わりに「今日ってなんかきれいに見えるね」みたいな褒められ方をします。

 

これは私だけかもしれないのですが、なんと言うかMAX MARAの服って服が目立つのではなく、着ている人が映えるように作られているように感じます。 

 

決して安い服ではないのですが、試着室で身に付けた瞬間から肌に馴染む着心地の良さと、すそ回りやファスナーなど、どこを見渡してもつれたところの無い、縫製の確かさには敬意すら感じます。

 

MAX MARAの服を着ると、服を着たというより、信頼できる友人と一緒にいる時のような、「何かあっても大丈夫だよ」と言われているような、包まれた気持ちになるのです。

 

 

MAX MARAの創業者のAchille Maramotti(アキーレ・マラモッティ)は、1月7日1927年生まれのイタリア人。彼の祖母はドレス・ショップの経営者で、母は仕立てや縫製を教える学校を運営していました。

 

マラモッティの若い頃のイタリアでは服をオーダーメイドで作ることが普通でした。けれど彼は既製服をイタリアの縫製技術と質の良い布地で作って販売するということを思いつき、ビジネスを展開します。

 

彼がMAX MARAに託したデザインはスタイリッシュでシック。決して流行を追い過ぎず、年に一回晴れの日に着るのではなく、日常に着る品質の良い服。

 

マラモッティはカール・ラガーフェルドを初め、有名デザイナー達にデザインを依頼しましたが、デザイナー達に名前を出すことは許さず、デザイナー達は匿名でデザインしました。

 

なぜなら女性が服を選ぶときに大切なのはデザイナーの名前ではなく、服そのものだから。

 

マラモッティは銀行家でもあり、世界有数の資産家でもありました。芸術作品のコレクターとしても知られていましたが、彼がアートを選ぶ基準は「自分が好きかどうか」の一点のみ。

 

このアート作品を買えば投資になるなどとは微塵も考えず(もっともそんなことを考える必要が無い程の金持ちですが)、さらには他のみんなはこのアート作品に興味を持っているかな、などということも考えませんでした。

 

彼のアート・コレクションはイタリアのCollezione Maramotti という施設で見ることが出来ます。

 

ここではMAX MARA アート・プライズという、UKに在住する女性アーティストのための賞も設けていて、選ばれたアーティストはイタリアに6カ月間制作しながら住む場所を与えられ、ギャラリーで発表をすることもできます。

 

それではまた後程!照れ