ボカロ文化を人に勧める | 初音ミクをもっと好きになりたい人のための「VOCALOID・CLUB」

ボカロ文化を人に勧める

こんばんはヤマトです。

今日は特殊な内容の記事を実験的に投下します。

最近VOCALOID(以下ボカロ)ブログを始めた影響か
「友人にもボカロ(UTAU)を勧めたいんだけど勧め方が分からない」
という質問というか、意見を受けるようになりました。

私の体感だと、そのような質問をされるのは学生さんが多いです。
学校の放送で流したい云々といったこともよく聞きます。

個人的にはそもそもそこまで勧めなくても良い思いますが
オススメしたい気持ちが分からなくもないです。

また、質問自体も興味深い内容なので
「もし私が勧めるならこうする」を書き出してみました。
※あくまで我流です。参考程度に留めてください。


■ボカロの魅力って何だろう。
そもそも、VOCALOIDの魅力を知っていないと
人にオススメ出来ません。

 
というべきか、分かっていない状態では絶対しないでください。
自身が良く分かっていないものを分からないまま勧めるのは
聴き手にとっても、得ではありません。
 
むしろ、場合によってはボカロ嫌いのキッカケを
与えかねないので十分に注意してください。


●では魅力はどんなものがあるでしょうか。
例えばですが下記のようなものがあります(私見です)

①、ボカロの「声」そのものが面白い。
そのままだと機械的でとても聞けたものではないですが
調声によって人に近い声になります。 

どことなく機械っぽさが残っていながら
人に近づいた声は独特で、特有の魅力があります。
  
それぞれのキャラごとに声が違うのもボカロの醍醐味です。

逆にボカロが苦手な方の理由の1つとして
「声が機械的で苦手」というものがあります。

  
ボカロの声を聞きなれている我々は、耳が慣れてしまってるので
あまり機械感を感じません。
しかし、始めて聴いた方はまず間違いなく「機械的な声」と感じています。

要は調声次第である程度何とかなる点ですが
好き嫌いは表裏一体である事を認識してください。

また、ボカロを一種の楽器のように扱って曲を作る場合もあります。
特徴的な利用方法ですね。


②、メロディや歌詞が面白い。
基本的にボカロ曲の作詞・作曲をしているのはプロでなく一般人です。

彼らは今まで作詞・作曲をしたはいいが
歌い手がいないのでそのまま埋もれることが大半だったと思います。

ところが、ボカロが登場したことにより曲が表に出るチャンスが出来ました。  
そして、彼らはそもそも(大衆受けを狙った)商売用として作るのではなく
本当に作りたいものを作っている分
ゆがみないまっすぐな作品が出来上がりますね。

    
例えれば、プロ野球と高校球児の甲子園のような違いです。

ただし、全ての曲が良曲ではないですね。
失礼な言い方をすれば、いわゆるハズレも膨大に存在します。
これは一般人が非・商業用でやっている以上仕方ない部分もあります。

中にはハズレばかりを目(ま)の当たりにして
ボカロ曲全般が苦手になった方もいるかもしれません。



③、キャラクターが目で見える存在であり
アイドル要素が興味を惹く。

少し話がズレますが
まずはキャラクターが無い(画像などの目で見る情報が無い)が
どれほどの意味を持つか説明します。

私達は外部情報を目(視覚/87%)、耳(聴覚/7%)、鼻(嗅覚/3%)
皮膚(触覚/2%)、口(味覚/1%)の五感で受け取ります。

中でも目(視覚)が最優先され、
五感の内でも約87%もの外部情報を脳に送っています。

それを踏まえた上で目で見る情報が無いとどうなるか。
・視覚(87%)×
・聴覚(07%)○(ボカロ曲を聴く)
・嗅覚(03%)×(感じれない)
・触覚(02%)×(感じれない)
・味覚(01%)×(感じれない)
7%しか情報を受け取る手段がないです。
これだとボカロの存在が記憶に残りにくいし
話題性も乏しい。

要するにキャラクターが在る(画像の有無)が
認知度に大きな影響を与えました。 

そしてその画像もアニメタッチであり非常に可愛らしいものですよね。
それがアイドル性を生み出したのです。

アイドル性は十分な魅力になります。
言ってしまえば、ジャニーズやAKB48と同じようなものですから。

ただ、アニメタッチであるが故に
一定人数の拒否反応を示す原因にもなりました。



■実際の勧め方
上記で書き上げた魅力3点を意識して紹介すれば
比較的上手くいくのではないかと思います。
※あくまで我流なので、失敗しても私は責任を持てません。
 ご了承ください。


1、魅力①のボカロの「声」に特化した曲を勧めてみる。
まずは第一段階として声のみに特化した曲を勧めてみて
ボカロの声の魅力を感じてもらう。
もちろん調声が良いものの方が上手くいきます。
  
それも、聴き手が知っているような大衆曲か、
聞き手が好きなジャンルの曲であることが大切です。


例えば
アニメソングが好きな人→アニメソングのボカロカバーで勧めてみる。
J-POPをよく聞く人→J-POPのボカロカバーで勧めてみる。

いきなりボカロオリジナル曲はハードル高すぎます。
自爆へのノンストップ特急ですよ。

ボカロはあくまでも声がメインの存在です。
もし、この時点で聴き手が受け入れられなければもう厳しいです。

その時は必ず引き下がってください。
皆が皆、ボカロの声を受け付けられる訳ではありません。


【例】
・独唱→初音ミクに「津軽海峡冬景色」を歌わせてみた。 
・デュエット→【KAITO・MEIKO】ホール・ニュー・ワールド【アラジン】
・合唱→【VOCALOID2合唱団】キセキ【GReeeeN】


2、魅力②のメロディや歌詞の質に特化した曲を勧めてみる。
ある程度ボカロの声になれてもらえたら、第2段階に移ります。
今回からボカロオリジナル曲を聴いてもらいます。

ただ、マイナーな曲はメロディ・歌詞の質がそこまで高くないです。
そこでつまづかないように
メジャーな曲で、なおかつ大衆受けしやすい選曲をします。

具体的に言うと、カラオケで良く歌われるものは比較的大衆受けしています。
そこからチョイスしましょう。
※カラオケに行く層は限定されています。絶対基準にはなりえません

●2010年上半期カラオケ人気曲(ボカロ曲のみ)
順位 曲名/歌手名
01.炉心融解/iroha(sasaki) feat.鏡音リン
02.magnet/minato(流星P) feat.初音ミク、巡音ルカ
03.メルト/supercell
04.ワールドイズマイン/supercell
05.裏表ラバーズ/wowaka feat.初音ミク
06.ロミオとシンデレラ/doriko
07.Just Be Friends/Dixie Flatline feat.巡音ルカ
08.ブラック★ロックシューター/supercell
09.ダブルラリアット/アゴアニキ
10.いろは唄/銀サク feat.鏡音リン

(ソース:「キセキ」「テーゼ」強し!ボカロ系楽曲大躍進!
2010年上半期カラオケランキングを読み解く リッスンジャパン
)

これらの中から
さらに再生数、マイリス数、調声レベルなどを考慮して抽出します。

【例】
・ミク→初音ミク が オリジナル曲を歌ってくれたよ「メルト」
・リン→【鏡音リン】いろは唄【オリジナル曲】
・ルカ→【巡音ルカ】Just Be Friends【オリジナルPV】  

余談ですが
勧め方1で声が受けつけてもらえなかった場合の代替作として
上記ボカロ曲を人が歌った「歌ってみたシリーズ」から
入門する方法もあります。

ただ、あんまりシツコイと曲に関係なく拒否されかねないので
時と場合によります。


3、魅力③で視覚情報みせながら勧めてみる
最終段階としてボカロにイラストのイメージを付け足してあげましょう。

ここでは
・アニメタッチの画像を受け入れてもらう。
・名前(声)と画像を一致させてもらう。
この2つが目標です。

なので、キャラ設定を知らないと分からないような身内向けはダメです。

【例】
2D→未定(2D-VOCALOID-PVで検討中)
3D→未定(MMD-VOCALOID-PVで検討中)
半実写→【3DCG】くるっと・おどって・初音ミク【ねんどろいど】


4、ここまでくればOK
3まで出来ればあとは自然とボカロ文化に惹き込まれていくと思います。


■まとめ
以上、ボカロ文化を人に勧めるでした。

このような感じで
「もし私が勧めるならこうする」を記事にしてみました。

ただ、あくまで私のモノの考え方で独断的に作ったものです。
正しいかどうかは分かりませんし
そもそも正しい勧め方とやらが存在するかも分かりません。

参考程度に利用いただいたらそれで十分だと思います。
あまり無茶しないように。では。


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