ハバネラについて考えたい (その1) | /// H A I H A I S M ///

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あわてない、あわてない。赤ちゃんが「はいはい」するように、のんびりゆっくり進みましょう。

ハバネラ(habanera 発音はアバネラ)ってのは、
「(キューバの首都)ハバナの」という意味の形容詞でもあり、
キューバの音楽の1ジャンルでもあるんだよ。

以前の記事(チャチャチャで薀蓄を語りまくり)で、ハバネラ誕生の経緯をちょっとだけ、
こんな感じで説明したことがあるんだけどな。

 19世紀の初頭、ヨーロッパからキューバに、コントラダンサというダンス音楽が伝えられます。
 これが徐々にキューバ化して、つまりアフリカ音楽の影響を受けて変化していったのですが、
 こうして生まれた音楽の1つがアバネラで、もう1つがダンソンなのだそうです。
 19世紀の終わりの頃のことでした。


*****

でも普通ハバネラって聞くと、ビゼーのオペラ「カルメン」の中の曲「ハバネラ」を
思い出す人が多いんじゃないかな。

キューバの音楽というよりも、スペインの音楽、あるいはスペインを印象づける音楽
ってイメージじゃない?

そこで、ハバネラをキーに「体系的」にこのあたりの音楽の全体像をつかもうと思ったわけです。

もう少し詳しく書くと、

1 フランスのコントルダンスが、植民地ハイチを経由して、キューバにもたらされる。
  それが、コントラダンサ(contradanza)。


2 コントラダンサは、キューバでアフリカ音楽の影響を受け変化し、
  ハバネラ(habanera)になる。


3 ハバネラはスペインに輸入され、スペインをはじめ、ヨーロッパ各地で人気の舞曲となり、
  クラシック音楽の中にも取り入れられるようになる。

  
4 さらにハバネラは、フラメンコと一緒にアルゼンチンに渡り、
  タンゴ(tango)のルーツとなる。


5 ハバネラはまたキューバに逆輸入され、
  ダンソン(danzón)へと変化し、チャチャチャ(cha cha cha)の成立へとつながる。


とまぁ、こんな歴史的な経緯があって、
ハバネラを追っていくと、実に面白いつながりがわかって来そうなのです。

今ボクがやろうとしてるのは、You Tube の動画を見ながら、この辺の音楽のつながり具合が
「あ、なるほどね!」ってわかるような記事を書きたいってことなんだけど...

これが、なかなか難しいんだよね。

*****

どうも今日1日では解決しそうもないので、いい発見があった時に記事にするってことで、

とりあえず、ダンソンがチャチャチャの一歩手前だってことがわかる動画を1つと、

面白かった「カルメン」の「ハバネラ」を。


●Danzón


●Habanera

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