マンボでウッ! | /// H A I H A I S M ///

/// H A I H A I S M ///

あわてない、あわてない。赤ちゃんが「はいはい」するように、のんびりゆっくり進みましょう。

この前、このブログテーマ「ラテン・ブラジル」で記事を書いたのが2月2日だな。

もう3ヶ月以上経ってしまった。


そのとき紹介したのは、バチャータ

今日は、マンボだよ。


*****


ラテン音楽のリズムで、何を知ってる? って聞かれたら...


「マンボ」ですか? 「サルサ」ですか?


このあたり、世代が別れるところだろうなぁ。


ボクはもちろん「マンボ」な世代です。

あ、いや、微妙に「サルサ」かも。


平均すれば、ラテン音楽のジャンルの中で、日本人に一番身近なのが「マンボ」だと思う。



そして、日本人にとってマンボといえば、やっぱり「マンボNo.5」だろうね。


ジャジャッ、ジャジャジャジャッ、ジャジャジャジャジャッ、ジャジャジャジャジャッ

ア~~~~  ウッ!


ですね。


ちゃんとリズムを取って歌って下さいね。


キューバ生まれのマンボの王様ペレス・プラード(Perez Prado)の作品です。

王様の曲のなかには、

セレソ・ローサ(Cerezo rosa / Cherry pink and Apple Blossom White)とか、

エル・マンボ(Que' rico el Mambo / Mambo Jambo)とか、

日本人にも親しまれてきた曲が、多いですよ~ (ただし、世代限定 笑)



さて、「マンボ第5番」は、


「シャネルの5番」、「パーマン5号」とならんで、「世界三大 No.5」と言われています。


寝るときには何を身につけるのですか? との記者の質問に、

マリリン・モンローが答えたのが「シャネルのNo.5」。


おむつもとれない2歳児でありながら、

悪と戦うパーマン軍団の一員。愛称はパー坊、本名は山田浩一が、「パーマン5号」。


そして、マンボの王様ダマソ・ペレス・プラードが作曲し、世界的にマンボを流行させた、

1950年の超ヒット曲が、「マンボNo.5」です。


翌51年には日本に紹介され、マンボブームを引き起こしたのだとのことです。


当時、マンボを踊る青年「マンボ族」とか、

彼らがはく細身の「マンボズボン」とか、

とてもおしゃれだったようですね。


あ、いくらボクでも、この時代にマンボを聴いてたわけじゃありません。


*****


でも、マンボNo.5を、1曲まるごと聴いたことのある人は、案外少ないんじゃないかな。


なのに、どういうワケかみんなが知っている。

決して詳しくはないけれど、みんながちょっとは聞いたことがある。


絵に興味が無くても「モナリザ」を知っているように、

クラシックが疎くても「運命」の出だしを知っているように(おぉ、これも第5番)、

理論物理なんかちっともわからないのに、「e=mc2」を知っているように、


ほとんどの日本人がマンボの第5番を口ずさむことができるのです。


そして、「スターびっくり㊙報告」でブーブークッションの上に座ってしまったアイドルが、

驚いて立ち上がって、逆送りでまた座って、ってな映像を思い出すのですね。



そんなマンボNo.5の人気は、なかなか衰えません。

オリジナルから20年程経って、

日本では高中正義が艶っぽい音色のギターで演奏したし、

さらに20年程して、

インチキ臭さプンプン、女ったらしの昔のマフィアってスタイルの、

Lou Bega って歌手(ドイツ人だということです)がカバーしてヒットさせました。



そんなこんなで、今日の You Tube は、ペレス・プラードとルー・ベガ。

この2つの演奏の間に横たわる40年間を味わってくださいね。


*****


さてさて、

マンボの王様は偉いんだという話題を1つ。


キューバの旧宗主国スペインの首都マドリッドには、

彼のラテン音楽における偉業をたたえたマンボな美術館、

ヨーロッパ3大美術館の1つ、

その名もMuseo del Prado(プラド美術館)まであるんです。



しかも、彼の生まれる前からね。


*****


今日はマンボの紹介というより、マンボNo.5の紹介になっちゃったな。

マンボが、他のラテンのリズムと、どこがどんな風に違うかについては、また後日。


にほんブログ村 音楽ブログ ワールドミュージックへ ← click me!