※オリジナル不思議の国のアリスのBL小説です。

BLが嫌いな方やオリジナルが嫌いな方はお戻りください※






アリス?1




姉さんが昔言ってた...



「アリス・・・、この世にはいろんなアリスがいるのよ」

「姉さんそれ・・・、前にも聞いたよ・・・、」

「あら・・・?そうだったかしら??」


「でも忘れないで---・・・、本物のアリスは---なのだから」




俺はもう16歳になった・・・、

今日が俺の誕生日で俺はもうそろそろ大人になっていく

姉さんが言ってた大人になったら不思議の国に行けないと


そもそも不思議の国なんて信じてねーけど・・・、




パリン....




ガラスが割れた音が頭の中に響いた・・・、

たまに鳴るんだ・・・、


俺が不思議の事を思ったり愚痴を言ったりするとパリンと鳴る

いい迷惑だったりするが今じゃなれた・・・、




「あーあ・・・、アリスがそんな事言っていいのですかねー」

「っ!!!?」



見覚えのない少年の声に驚き振り返るとそこには白い耳を

はやした男の子が立っていた男の子の左手には時計があり

針はとまったままであった・・・、



「お前・・・、誰よ」

「僕は白ウサギ」

「はぁ?ふざけてんの??」

「本当だよ不思議の国の白ウサギ」



少年は耳をパタパタと動かせ笑う・・・、あれは・・・、本物の耳なのか?



「ねぇアリス・・・、アリスのせいで不思議の国・・・、壊れちゃった」

「え??」

「女の子が産まれなくなっちゃったんだよ」

「それ俺と関係なくね??」


「ううんあるんだ・・・、アリスが僕らを忘れれば不思議の国だって変わっていく

今はその途中の段階なんだ」



少年は耳をペタとたらしてションボリとした感じにうつむき口を開く



「それでね・・・、僕の上司の女王様がアリスをこっちに巻き込んじゃえば

いいんだっていいだしちゃってねぇー」

「なっ!!?」

「僕もそれには大賛成って感じー?」

「おいそれって!!!」


「どうもこうもアリスをこっちの不思議の国の住人にしちゃえってお話だよ」



低くもなく高くもない声がその場にずしりと圧し掛かった・・・、

そんな違和感はすぐにとけその声の主はすぐに現われた・・・、



「やぁアリス・・・、始めまして・・・、」

「猫耳・・・・、」



いかん・・・、俺はどうしても昔から猫が大好きで猫耳にもすげぇ弱いんだった・・・、



「そーだねアリスは昔から猫が大好きだもんねチシャはうれしいよ」

「チシャ?」



俺の問いかけに白ウサギが不満そうに言葉を発した



「そうだよソイツがチシャ猫不思議の国の番人なんだ・・・、こっちの世界の人間が

不思議の国にこないようにそいつが見張ってるわけ」

「そうチシャは年中無休で働いてるわけ、ウサちゃんとは違うわけ」

「うるせぇ!僕だってちゃんと働いてるよ!!!」



二人の喧嘩が納まりないので逃げようとしたそのとたんに左手首をつかまれる



「何処へ行く・・・、」

「ひっ!」



後ろを振り返るとそこには赤い髪の男がたっていて腰に構えている剣といい

胸ポケットのハートのマークといいハートの騎士とか赤騎士とかそこらへん

だろうか・・・、


とにかくすごい力なのはわかる・・・、



「あー!騎士!!こらこら!話なさい!ただでさえアナタは馬鹿力なんですから!」

「あ・・・、あぁ・・・、すまない・・・・、」

「あぁ・・・、別に怒ってるわけじゃねーから・・・・、」

「あ・・・!もう時間がない!!アリス行きますよ!!猫!門を開けなさい!!」


「りょーかい!アリスちゃんと不思議の国デートなんて人生にないと思ってた

けど神様はとことん俺に甘いもんだねぇ」



チシャ猫はそんな事をいいながら地面に靴をコンコンとならす

そうすれば赤と黒のダイアチェックの柄に一番てっぺんには王冠がついた

ドアがドンと出てきた・・・・、しょうしょう俺でも驚きを隠せない・・・・、



「アリスウウウウウウウウウ!!!」

「姉さん!!!!」

「アリス!!だめ!!行っちゃいやあああ!!」



姉さんが走ってくるのがうっすらだが見えた・・・、



「あ・・・、偽アリスだよ・・・・、」

「まぁいいじゃない偽アリスはいらないんだから」

「偽・・・、アリス・・・・、」


「チシャ猫!!騎士!!白ウサギ!!そこ子から手を引きなさい!

アリスなら私が行きます!!ですから!!!」


「だーめ、女王様が「本物」がいいって言うんだ」

「そうなんですよー、偽者じゃ不思議の国は治せません」

「そういうことだ・・・・、」



「アリス!!いやよ!!!アリス!!!!!!」

「姉さん!!」


「さぁ行くよ・・・・、」




チシャ猫の声で周りがいっぺんに暗くなった・・・・、

姉さんの絶叫も遠くなり聞こえなくなった・・・・、






堕ちていく







+++あとがき+++


アリスは更新が気ままなので

遅いと思います。


宜しくお願いします^^