深海生物は眼が悪い!? | 沼津港深海水族館・シーラカンスミュージアム公式ブログ

沼津港深海水族館・シーラカンスミュージアム公式ブログ

このページでは、沼津港深海水族館の飼育員が水族館で会える生物たちの飼育状況や、日々のちょっとした発見などを随時お届けしていきます。
随時更新していきますので、是非ご覧ください。

みなさんこんにちわ。



ちびっ子達の中には学校が始まった子もチラホラで始めたようです。


夏休み期間中は宿題のテーマに深海生物を選んでくれるお子さまも多いようで、ノート片手に館内を回る子供や子供そっちのけで親がメモを取る姿など多数目撃いたしましたヽ((◎д◎ ))ゝ



もちろん飼育員に質問してくれる子もたくさんいたんですが、「深海生物って眼は見えてますか?」って質問が何度かありました。



もちろん退化しているものもいれば、わずかな光を効率的に集めるよう大きな眼をしている種類など様々かと思いますが。




「あまり眼が良くない!」そんなイメージが強いようです。





はたして本当でしょうか...






ヌタウナギは眼が皮膚の下に埋没しており、嗅覚が非常に発達していると言われている種類ですね。飼育していても確かに眼はほとんど見えていなさそうな雰囲気。でも光にはかなり敏感そうな印象があります。暗い水槽からフタを開けるだけで暴れる時もあるくらいです。




さて、今日紹介したいのは「ボウズカジカ」です。





個人的な感想として、彼らはものすごく私達をよく見ている気がします。普段は底でじっとしているんですが、水槽前に立ち止まると急に泳ぎだします。






じっくり見つめようものなら水面までやってきて餌寄こせアピール。フタの開け閉めなども行っていないので急に光が差し込んだりもしていません、あくまで目で見てだと思います。





給餌をしようと思いフタを開けると、ボウズカジカは底でじっと・・・





していたんですがすぐさまこちらをギロリ!!!





しばらく見つめあっているとしびれを切らして水面を目指して上がってきます。





そして水面ギリギリでホバリングタイム。



普段から大海原の表層で餌を食べてるんじゃないかと錯覚します。まぁ餌をねだってくるんだからものすごい可愛いんですけどね。他の深海生物達もこれくらい慣れて、餌を食べて欲しい。



結論「ボウズカジカは確実に私たちの動きを見極める目を持っている!(はず)」



フトタ