IMPENDING ASCENSION / Magellan
RELEASED 1993.8
家族が寝静まってから晩飯を食べ後片付けをしておりましたら、お姉さま(中1)が牛乳を飲みに二階から降りてたので暫し雑談をしてましたな。
中学校から席替え結果のプリントがきていたので聞いてみました。
「K姉ちゃん、一番後ろの席じゃんか。」
お姉さまはクラス・・・いや、多分学年女子で一番背が低いと思われ・・・
「大丈夫、ちゃんと見えるよ」
「そうかなぁ」
「この間、視力検査をしたけど、一番下まで見えるよ」
「そりゃ凄い。お父さんも中学までは視力が良かったけど、大学に入ってから視力が良くないことに気が付いてね。高校までの教室は狭いから気付かなかったんだけど、大学の教室・・教場がえらく広くて、長机と長椅子がコンサート会場や映画館みたいに教壇から段々になっているんだけど」
「へぇぇ、広いね」
「高校でも後ろに座っていたから大学でも後ろに座ったんだけど・・・見えないのよ黒板の文字が。それで1年の夏休みに帰省したときに実家のじいさんとばんさん(Randyの両親ね)に見えないって相談したんだ。直ぐに視力検査をして、即眼鏡を作ってもらったんだ」
検査の結果は近視と乱視だったんだ。近視は知ってると思うけど乱視はしってる」
「・・・ううん」
「例えばお月様が二つに見えるンだな。しかもくっきりと二つに見えるんじゃなくて微妙に重なっていたりする。それプラス近視だから見えにくかったんだね」
「物が二つに見える・・・・きもい」
っと、悪意の全くない笑顔でのたまうお姉さま。
「昔の実家の辺りは、矢印信号が無かったからわからなかったんだね。大学1年の時に買ってもらった眼鏡は、デリカSGに置いてる眼鏡だよ」
「え゛ぇぇ、あの眼鏡うっそぅぅ」
「お姉さまもその内、視力が悪くなるよ」
「お母さんと同じだから、悪くならないよ」
「どっちから遺伝するかだね」
「じゃぁ、真ん中取って・・・1.5くらいかな」
「視力検査で下まで見えたって言ってたけど・・・もしかしら暗記してたんじゃないの」
「先生がね、暗記しちゃだめだから下を見ろって言うから下見てたよ。それでも下まで見えたもん」
「そうなの それじゃ凄いな」
他愛のない話をしているRandy家で御座います(^_^;)
”自らの内に音楽をもたぬものや
甘美なる音色の調和に心うごかせれぬものは
裏切りや戦略や略奪にこそふさわしい:
そのものの魂の動きは夜のように鈍く
その熱情はエレボスのように暗い
そのようなものに信頼を得させてはならぬ”
ウィリアム・シェイクスピア
アルバム・スリーヴにはウィリアム・シェイクスピアの言葉が引用されているが、こういった細かい部分にも彼等のこだわりは見え隠れしている。
【中略】
古典的な方法論を現代的な手法で表現したという意味ではデビュー・アルバムに近いものがある。こういう音楽には聴き手のイマジネイションを駆り立てる力があり、知的な興奮が身体の奥底から湧き上がってくる。プログレッシブ・ロックの静かなるエネルギーが渦巻いた2ndアルバムだ。
最初からきてます。1曲、2曲目ともに11分オーヴァーですよ(^o^;)
1曲目の荘厳なオープニングはYESに近いものがありますし、コーラス・アンサンブルが「クイーン」してます。コーラスしながらブレイクする手法も「クイーン」してます。
プログレの方法論を採りながらもハード・ロックの側面から楽曲の表現をしているので、肩肘を張らずに聴けるでしょう。
楽曲のクオリティーは高く、展開はこれぞプログレっていう感じで申し分はありません。楽曲の雰囲気はイギリスを感じたのですけれど・・・アメリカのバンドでしたな。
ギター・ソロのギター・トーンはスティーブ・ハウを感じさせますな。
先程ハード・ロックの側面と書いたのですが、楽曲の所々にハード・ロックの手法でもあるペダル・ポイントのリフが編集されており、これがハード・ロックのテイストを感じさせます。またその応用として、テンションであるトップ・ノートを保持しつつコード・トーンを変化させる手法も随所で採用してます。この手法は大好きなんですよ
何れにしても彼等は本格的なプログレッシブ・ロック・バンドなんです。荘厳ですよ。
6thのアルバムも気になる所です。
- Magellan
- Symphony for a Misanthrope
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6. Storms and Mutiny | |
7. Under the Wire |