DYSFUNCTIONAL / DOKKEN
RELEASED 1995.7
「俺達は歳をとり、少しばかり利口になった」とドンは言う。
DOKKENの約8年の活動の間、ミックはドンがどこに住んでいるか知らなかったし、ジョージとドンもお互いがどこに住んでいるかも知らなかった。多くの過ちともめごとが渦巻いていたDOKKENは、名作を数多く世に送り出しながら、レコーディングでお互いが顔を合わせない不自然な関係が続いていた。
「成長して、お互いに敬意を抱くようになれた」と現在の心境を語るドンの表情は実に明るかった。
頑固な気質のジョージ・リンチのこの言葉も人間としての成長を如実に伝えている。
「俺は他のギター・プレイヤーに遅れまいとして、傷をおってしまったよ。つまり、自分のやりたいことを止めてしまったんだ。俺はヘンドリックスやビートルズやジェフ・ベックのような人達から学んでいたのに、そういう影響から離れて、まるでGITの卒業生のような早弾きをやろうとした。無意味だったね。早弾きなんてもう意味のないことだ」と。そのジョージはドンの「彼は(早弾きができること)証明する必要はないのさ。今やるべきことは、個性的なこと、特別なことだ」という言葉に深くうなずいていた。
バンドやシーンからの呪縛を自ら解きほぐした、DOKKENの復活アルバムです。
以前のDOKKENの雰囲気はもうありませんので、全盛期を引きずって聴くと肩透かしを喰らうでしょう。
ドッケンは渋いブルーズ・ロックのスタイルになっていますし、ジョージの早弾きギターも最小限にしています。楽曲ですが・・・・良質のハード・ロックに仕上がってます。プレイも非常に丁寧ですし、オーヴァードライヴもクリア・トーンも綺麗です。
大人のハード・ロックです。「キッズ」にはうけることはないでしょう。
1. Inside Looking Out | |
2. Hole in My Head | |
3. Maze | |
4. Too High to Fly | |
5. Nothing Left to Say | |
6. Shadows of Life | |
7. Long Way Home | |
8. Sweet Chains | |
9. Lesser of Two Evils | |
10. What Price | |
11. From the Beginning |