RANDY RHOADS LAST INTERVIEW Vol.2 | 沼 Note

沼 Note

家族のエピソードやハードロックへの思い入れ、戯言を書いてます。
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RANDY & OZZY

INTERVIEW JOHN STIX

翻訳      田村 亜紀

構成・文    YG編集部


RANDY RHOADS LAST INTERVIEW Vol.2


Q:と言うことは、君はもう既にあらゆるスケールを使いこなせるし、コードも知り尽くしている訳だね。


R:多少はね。もう相当長い間ギターをプレイしている訳だし。最初の頃はただキッズに、ロックがどういうものか事を見せてあげるだけって感じで、色んなバンドの曲を単純に演って聴かせたんだけど、しばらく続けているうちに「ちょっと待てよ、こうやって聴いている間にこの子達は何かを学んでいるんじゃないか」って悟ったんだ。生徒が沢山来てくれるようになってからは、この子たちの意欲をかき立てるような教えかたをしなきゃ、と思ったしね。


Q:人を教えると言うことは、まず自分の頭の中でそれが完璧にクリアーになっていなければ・・・・・。


R:そのとうりさ。そう言うことって言うのは、生徒を相手に演って見せる時に気が付くんだ。頭の中で瞬時にパッと閃くんだよね。そうやってずっと答えを探していた問題をまたひとつ片づける事が出来る訳さ。


Q:そもそも君はどういうキッカケで、どういう理由でギターを始めたの?


R:昔からギターが大好きだったからさ。初めて弾いたのは使い古しのギブソンのアコースティック・ギターだった。


Q:その時の君は誰かになりたかった?


R:誰にも・・・・。今のきょう、この日まで僕はギター・アイドルを持ったことは一度もないんだ。勿論、好きなギタリストなら何人もいつけどね。


Q:「ザ・フーのメンバーになりたい!」って思うこともなくギターを手にしたって言うのかい?


R:ロックを好きになり始めた時の、唯一のアイドルはエルヴィス・プレスリーだった。彼より偉大な人なんて存在しないと思ってたんだ。その頃なんて、リードがどういうモノなのかってことすら分からないような歳だったからね。「わぁ、彼のプレイは凄いな」なんて言うにはまだ若すぎるだろ。何しろ7歳でギターを始めて、今24歳だからね。・・・・・それともうひとつ、何度か続けてレッスンを受けようとしたんだけど、いつも続かなくてね。どうも、忍耐力が足りないみたいなんだ。10代に入ってからクラシックを学ぶようになって・・・・・・それは僕には凄く面白かったけど。


Q:どうも君はいわゆる“ロックン・ロール・ドリーム”とは全然縁のない人みたいだね。


R:そうだね。12か13の時に、他の人達とジャムるようになって・・・・・その時かな、これだ!っていう感じで、本気で演りたいと思ったんだ。人前で初めてプレイした時は、殆どまぐれ当たりって感じでさ・・・・バーバンクで、よく山の上でジャムってる連中がいてね。それを観て自分もアソコへ上がって行ってプレイしたい、と思ってたんだ。そうして実際にそれを実行したら、みんなが手を叩き始めてね。すっかりブッ飛んじゃったよ。


Q:ブルース・スケールでジャムったの?


R:うん。ギターを始めてから、いくつかレッスンを受けたんだ。それから友達がごく初歩的なブルース・スケールを教えてくれて、いわゆるバレー・コードをちょっとしたスケールにどうやってつなげていくか、そのやり方を教えてくれたんだ。それから後は、もうただ加えていくだけってかんじでね。


Q:だけど、君はその手の音(ブルース)っていうのは聴いた事がなかったんだろ?


R:そう。正直にいわせてもらうと、ああいうのは結局、もの凄くフラストレーションの溜まる学び方だと思うんだよね。だって、例えリックを一つ覚えたとしたって、それを使って何をするっていうんだい?自分の曲の中にどうやって活かそって言うんだろ。


Q:君は人の真似しながら、そこから革新的なものを生み出す、というような時期を通ってこなかったんだね? 殆どのギタリスト達は、誰かそっくりにプレイしようとするところから始めているのに・・・・。


R:正直な話、その通りだよって言えたらどんなに良いかとは思うけど・・・・実際今だってこのバンドではあまりにもたくさんの事が凄いスピードで起こりすぎて、自分が本当にやりたいことは一体何なのか、じっくり考える時間すら取れない状況なんだ。例えばライヴソロの時、エディー・ヴァン・ヘイレンの演っているようなことを色々演ってみせるけど、そう言うことは僕にとって辛いことなんだよ。まぁそれでも僅かの時間だし、キッズは関心を示してくれるだろうし、それに出来る限り早く自分の名を上げたいと思ってるから・・・・本当はある程度ちゃんと時間を掛けて、未だかつて誰も考えていなかったようなモノを生み出す事が出来れば良いなとは思うよ。でも残念だけど、そう言うことが出来るようになるにはまだ2~3何掛かりそうだね。