LAUGHING ON JUDGEMENT DAY / THUNDER | 沼 Note

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家族のエピソードやハードロックへの思い入れ、戯言を書いてます。
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THUNDER

LAUGHING ON JUDGEMENT DAY / THUNDER

1992年 リリース



オーソドックスであることが誤解されている。現代は刺激とスリルに満ちている。それは歯止めの効かない快楽を作り出し、盲目の群れが底なし沼へと更新を続けている。確かに刺激的な音楽はアドレナリンの分泌を促進させる。しかし、それが表層によってもたらされたものなのか、それとも、精神的な深層から波動として伝わってくるものなのか、そこが問題である。


THUNDERの場合は聴き手の心、精神の深い部分を有している。表層に素早く刺激を与えるわけではないから、短絡的な刺激を求めるファンには、彼らの凄みはなかなか伝わりにくい。オーソドックスであることに対する誤解は、伝わりにくいこの部分から派生する。BAD COMPANY, HUMBLE PIE, SPOOKY TOOTHといったバンドと同質の精神性を持つTHUNDERは、その引き出しの多さゆえに、古典派であるがゆえに、その美しさを正確に理解するには時間がかかるのかもしれない。

しかし、このセカンド・アルバムにおけるTHUNDERは、デビュー・アルバムをはるかに凌ぐ上質の楽曲とアイデアを満載にし、ストレートな表現でいえば、スキのないアルバムをを制作することに成功している。


理屈ではなく、自然に聴き手の感覚がスーッと入り込んでいけるような、聴き手に伝わりやすい形での美しさが構築されている。ここに、THUNDERの成長が明確に示されているのである。



ルークの言葉を借りるならば、イギリスの伝統的バンドから強い影響を受け、70年代の音楽をそのまま演るのではなく、'92年の演りかたで表現している。

何故、これほどまでにオーソドックスなのかというと、まず、音楽的な影響。そして、もう一つはプレイの演り方だ、と言う。

シンプルであるからこそ、美は音楽の様々な部分からその光を放射する。

優れた楽曲、聴く度に新鮮さを伝えるアレンジの妙、そして、伝統の薫り・・・・・・・・・・・・。THUNDERは素晴らしいアルバムを発表した。


92.7.9 伊藤政則  ライナー・ノーツより抜粋




そうですよ! 抜粋ですよグー Randyが書ける訳ないじゃん(TωT)



えぇぇっとですね、先週はずぅぅっとこのアルバムを聴いておりました。

先週からいろいろと立て込んでまして、なんか・・・疲れてしまいましたね。(´_`。)アア-シンドイヨ


そんで、例によってクローゼット中をごそごそと物色しておりましたら、以前友人から「お前がこういうの聴くの????」と最大級の賞賛(///∇//) カンチガイモ ハナハダシイ を受けたことを思い出しまして、聴き直した次第ですわ。


楽曲の雰囲気が、70年代なのは間違いないと思います。伝統的なブリティッシュ・ロックです。

確かにねぇ、一番最初に聴いたときは「おぉぉ、引きずってるねぇ」てな感じを持ちましたが、しかし、このアルバムは聴けば聴くほど深みにはまっていく、それは恐ろしいアルバムなんですよ。


自宅や営業車で聴きなれた後で更にホッドフォンで聴くと、今度は「出汁」の部分が聴こえてくる。この新しい発見が非常に心地良いのです。久しぶりに聴くオルガン・サウンド、曲によっては歪ませてもあるのですが、これもいい感じなんです。

力強く、しかし、気負いの無いヴォーカル、オーソドックスなギター、哀愁の薫り漂う歌メロ・・・・・Randy、路線変更してしまいそうです。



試聴はHMVです。


曲目リスト

1.ダズ・イット・フィール・ライク・ラヴ?
2.エヴリバディ・ウォンツ・ハー
3.ロウ・ライフ・イン・ハイ・プレイセス
4.ラフィング・オン・ジャッジメント・デイ
5.エンプティ・シティ
6.ワールド・ストップ・ターニング
7.ロング・ウェイ・フロム・ホーム
8.ファイアー・トゥ・アイス
9.フィーディング・ザ・フレイム
10.ア・ベター・マン
11.ザ・モーメント・オブ・トゥルース
12.フロード・トゥ・パーフェクション
13.ライク・ア・サテライト
14.ベイビー・アイル・ビー・ゴーン
15.ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ