
(新潟市新津鉄道資料館・2014年6月29日)
200系とC57の搬入後保存設備の整備と館内のリニューアルを実施するため、2013年9月1日に閉館していましたが、2014年4月19日にプレオープンしました。
保存車両には大きな屋根が設置されています。
館内はいくつかのテーマに沿って展示されています。最初は鉄道の街、新津。

基本的には地域色が強いのですが、そこがまた楽しかったりします。
200系リニューアル編成の前頭部と、国鉄181系「とき」のヘッドマークや特急シンボルマークが並んでたり。

向かい側は9634の煙室扉と「日本海」のヘッドマーク。
そしてSLの部品やDMH17H形エンジン、MT54形主電動機など国鉄時代を象徴する部品の数々。

壁にはいろいろなナンバープレートがありますが、なんとこれはDD20 1のナンバー。

DD51形のDML61Sを1基搭載したL形ボディの重入れ換え機として登場しましたが、2号機はなんとセミセンターキャブでしかも用途はDD53形の補機用。しかもその後量産されることはなかった珍車です。1号機も重連総括制御を追加してDD53形の補機に使用されましたが、早々にDE10形に置き換えられて長らく新津に放置されていましたね。
そしてこれは……越後交通ED512のナンバーです。

元長野電鉄ED5000形のED5002とED5003を1970年に越後交通が譲り受けED510形ED511、ED512としましたが、1980年に引退。ED511は長野電鉄に里帰りしましたが、ED512はこのような姿になっています。
それからキハ35 507のナンバーなど。

通勤形気動車キハ35系の耐寒仕様車で、押込形通風器を搭載していたのが目立ちました。
こちらは保安機器関連のコーナー。

タブレットキャッチャーなど、タブレット運行時代のアイテムから自動信号機まで並んでいます。
向かい側は新幹線のコーナー。

200系の前頭部とE1系の連結器カバー、ロゴ入りの側板がありました。
そして貨物コーナー。

荷物預かり所の標識や秤から貨車の自動連結器まであります。
これは165系グリーン車のリクライニングシート。

当時は夢のようなシートでしたが、現代のシートと比べるとテーブルが小さかったり、センターアームレストがなかったりと時代を感じますね。
一方こちらは200系普通車のリクライニングシート。

そして200系関連コーナー。

そのほか在来線や新幹線の車輪なども展示されていました。
CS15形主制御器は機器動作の体験ができます。

またPS13形パンタグラフの上昇下降体験も。

運転シミュレータもあり、このあたりは子どもたちに人気ですね。
国鉄時代を彷彿させる展示の数々。

こういった気象標識も最近は見なくなりましたね。

保線関係の展示も充実していました。それから除雪車の模型展示もありました。
ここは赤谷線や蒲原鉄道などの関連展示。

やっぱり地域色が強いですね。
屋外にはDT32形台車やDMH17C形エンジンなどが展示されています。

そして赤谷線の駅名標や、そのほか様々な標識類が。

最後に車両展示。新潟市新津鉄道資料館は旧新津工場から移転して以来車両の展示がなかったのですが、昨年2両が搬入されました。

(221-1510/C57 19・新潟市新津鉄道資料館・2014年6月29日)
200系は最後まで残ったK47編成の東京側先頭車。

(221-1510・新潟市新津鉄道資料館・2014年6月29日)
実は普段見ることができる唯一のリニューアル車です。
鳥屋野潟から移設されたC57 19。

(C57 19・新潟市新津鉄道資料館・2014年6月29日)
鳥屋野潟に保存されていた当時の姿は知りませんが、今後はここで200系と仲良く余生を過ごすことでしょう。