金曜に職場のみんなと飲みにいってきたのだけど、セクハラおやぢにふと「この先(の相場)、どうなんですかねえ?」と振ったところ、ほとんど2時間、熱く語ってしまった。

なかなかに興味深い知見であったので、整理・再構成して備忘メモ的に残しておこうと思う次第。


おやぢ曰く

「まず最初に言っておかないといけないのは、""お前はすでに死んでいる"じゃーないけど、"私は既に失敗している"ってこと」


「???」


「つまりさ、2012年11月に衆院解散した時には、ドル円が80円→125円(1.56倍)になり、日経平均は9000円→20000円(2.22倍)になったわけでしょ」

「そんで、君の資産はどうなったん?と自問自答したらさ、ストロングアンダーパフォームなわけですよ」

「別にドル建てで生活しているわけでもないし、日経平均が直接生活にリンクしてるわけでもないけどさ、相場に興味のある人間でストロングアンダーパフォームしちゃった人はさ、これからの予想、また外すこともあるよねって、多少は謙虚に望まないといけないってこと」


「ふむふむ、それはまあそうですね」


「オレなんかはまだいいよ。ある程度の資産があって、その運用を失敗、正確には少しは儲けているんだから成功しそこねたんだけど、ま、己の実力不足を反省することが出来るんだから」

「でもさ、資産の少ない若い人にしてみたら、外部環境だけが変化して自分にできることがほとんどなかったわけですよ」


「うーん、ゆかぴょんで言えば、2012年つーたら新入社員の年ですからな。桐谷さんに刺激されて僅かなお金で買っておいた優待期待銘柄が少々騰げたところでたいしたことないですからのう」


「小さく言えばそういうこと。でも、このまま円安が続くのなら、大卒男子の生涯賃金3億円と仮置きすると、ドル円80円なら375万ドル、120円なら250万ドル、140円なら214万ドルさ。日本のGDPは1%成長すればよしが続いていて、これから少子高齢化がますます進んで労働力人口は確実に減るんだから、急激に伸びることはありえんでしょ。そうすっと、GDP500兆円を80円、120円、140円でドル換算したら、どうなるの?」


「てーことは、この先、日本は相対的に貧しくなる、可能性が高いってーことですな」


「そう、で、次に言いたいことは、"未来は誰にもわからない"ってこと」

「でもその中で、かなり確度の高い未来予想が"人口動態"さ。日本は少子高齢化、中国・韓国はその後追い、でも、東南アジアとインド、アフリカはこれから増える。そして、先進国の中で唯一、アメリカは今3億人、いずれは5億人ぐらいまで人口が増えていくはずさ」

「そーなるとさ、人口増×経済成長と掛けると、どこが有望かな、となるわけさ」


「ふむふむ、確かに。その国に投資するか、その国に輸出して儲けられる企業?」


「って、考えるのが基本かな、と。そこから先は応用問題よ」

「ま、未来は誰にもわからないって言ったのはね、例えば、911や311を予測していた人ってほぼゼロでしょ、テロの実行者だって成功するかどうかわからんし、陰謀論の影で何やらする人が仮にいたとしても、それだって、結果がどうなってそれがどう転ぶかわからんじゃない」

「福1がメルトダウンしてスカイシャイン現象を起こして、半径何百キロか近づけなくなったら、いずれ福2も女川もメルトダウン、最終的には六ヶ所村の処理工場が暴走して北半球終了!という未来もありえたわけよ」


「いや、だんだん話が逸れてますぜ。反原発主張ですかい?」


「そう思うところが素人の浅はかさ、さ。オレはアメリカに投資するのがいいと思ってるんだけど、それだって、イエローストーン大噴火!とか、カナリア諸島で噴火発生、東海岸に高さ30メートルの大津波襲来!みたいな未来はありうるよ、というかないとはいえんよね、ということさ」


「たしかに、そう言われれば、未来のことは誰にもわからない、ですな」


「というのを、頭の片隅において、それでも徒然草だっけ、金儲けをせんとすなば、明日も今日と変わらぬ口もないのに銭がモノをいう世の中さ、という態度で臨まないかんのかなー、ってこと」


「 (・_・;ゞラジャー! 」