■東電新社長 柏崎刈羽を再稼働しないと電力足りなくなる | 原発事故は東電が招いた人災

■東電新社長 柏崎刈羽を再稼働しないと電力足りなくなる

東電の新社長は、就任するなり「柏崎刈羽原発が再稼働しなければ電力が足りない」恫喝して活断層の上にあるトラブル続きの原子炉を再稼働させようとしています。

電力が足りない等と脅すのではなく(といっても崎刈羽原発は新潟県には電力を供給していない)、どうしても稼働させたいなら、稼働させても「絶対安全」だという信頼を得るべきでしょう。嘘つきまくって今さら誰も信用しないだろうけど

■柏崎刈羽原発に防潮堤設置へ 「15メートルの津波に対応」 産經新聞4月21日
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110421/dst11042123450056-n1.htm

■柏崎刈羽の防潮壁、設置取りやめ検討…東電 読売新聞 6月24日
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110624-OYT1T00889.htm

■柏崎刈羽の防潮壁 設置へ再度転換 読売新聞 6月30日
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/news/20110629-OYT8T01248.htm

■新潟・柏崎刈羽、怒る住民 東電が震災後初の説明会 朝日新聞 6月6日
http://mytown.asahi.com/areanews/niigata/TKY201106050296.html

■秘密がいっぱい、東電柏崎原発の緩い災害訓練  ~その1~
http://tanakaryusaku.seesaa.net/article/195437468.html
■ 秘密がいっぱい、東電柏崎原発の緩い災害訓練  ~その2~
http://tanakaryusaku.seesaa.net/article/195846083.html

東電の隠蔽と不正の抜粋リスト           
1978年11月2日 福島第一原発3号機で、制御棒の脱落により日本初の臨界事故が発生。2007年3月まで隠し続ける。
1989年1月1日福島第二原発3号機で、原子炉再循環ポンプ内が破損し炉心内に多量の金属粉が流入。
1990年9月9日福島第一原発3号機で、主蒸気隔離弁を留めるピンが壊れ、原子炉内圧力が上昇して自動停止。
1992年2月28日柏崎刈羽原発1号機で、タービンバイパス弁の異常により原子炉が自動停止。しかし、この事故を隠蔽して行政当局に報告せず。
1992年9月29日福島第1原発2号機で、原子炉への給水が止まりECCS(非常用炉心冷却装置)が作動する事故が発生。
1997年12月5日福島第二原発1号機で、制御棒1本の動作不良が見つかり原子炉が手動停止された。(国際評価尺度レベル1)
2002年8月29日原子力安全保安院が、福島第一・第二原発、柏崎刈羽原発で80年代後半から90年代前半にかけ計29件の事故を東電が改ざんしていた可能性があると発表。
2004年1月14日地元反原発3団体が、柏崎刈羽原発管理区域内の放射性廃棄物が外に持ち出されたため近くの土壌から人工放射性物質コバルト60を検出したと発表。
2005年6月1日福島第一原発6号機で、可燃性ガス濃度制御系流量計の入力基準改ざんがあった事実を認める。
2007年1月31日柏崎刈羽原発1号機で、ECCSの故障偽装など定期検査時の不正が常態化していた事実を認める。
2007年4月6日福島第二原発4号機で、制御棒駆動装置の不正交換を偽装した事実を認める。
2007年7月16日新潟県中越地震により、柏崎刈羽原発3号機の変圧器が火災。6号機からは、使用済み核燃料プールから放射性物質を含む水が海水に流出。 機原子炉建屋天井の大型クレーン移動用車軸2本が破断。10月21日には、7号機の原子炉建屋のコンクリート壁から 放射能を帯びた水が流出していた事実が判明した。
2008年1月14日福島第二原発3・4号機廃棄物処理建屋の、海水ポンプの配管や電動機などが破損。

柏崎刈羽で2007年7月中越沖地震以降に起きた火災のリスト計13件
1件目2007年 9月20日1号機仮設クーラーの電源ケーブルコネクター部からの出火
(ハンダ付け不良)
2件目2007年12月12日1号機CVケーブル洞道(周辺防護区域外)での火災 (有機溶剤をコンセントプラグにかけたため)
3件目2008年 7月 1日1号機タービン建屋地下2階での溶接棒乾燥器内部火災
(溶接棒乾燥器内に異物混入状態で運転)
4件目2008年 7月22日屋外放射線監視装置用CVCFからの発煙
(放熱の配慮しなかった設計ミス)
5件目2008年11月22日7号機タービンロータ洗浄中の火災
(危険物を噴射した人為的ミス)
6件目2008年12月 8日6号機溶接作業中におけるワイヤ送給装置からの火災 (通報せず)
7件目2009年 2月10日避雷鉄塔航空障害灯制御盤(屋外)の落雷による焼損
8件目2009年 3月 5日1号機原子炉建屋地下5階原子炉隔離時冷却系ポンプ室火災
(可燃性ガスの滞留)
9件目2009年 4月11日大湊側予備品倉庫の空調機の火災
(劣化してたのに点検せず)
10件目2009年08月31日放水口付近にて重機エンジンから出火
(CBをバッテリーの上に置いた状態で移動させたため、接触して導通しスパークして燃料ホースが溶け、燃料ホースから軽油が漏出したため)
11件目2009年12月4日3号機タービン建屋 クレーン火災
(ブレーキパッドの調整ミス)
12件目2010年8月23日チップ材置き場の火災
(チップ材を長期間放置したため酸化して蓄熱発火)
13件目2011年4月16日水処理建屋の配電盤
(点検中の作業員が配電盤に触れてスパーク)
http://www.meti.go.jp/committee/materials2/downloadfiles/g90423a13j.pdf
http://www.tepco.co.jp/nu/kk-np/press_kk/2009/pdf/21090901p.pdf
http://www.tepco.co.jp/nu/kk-np/press_kk/2009/pdf/21120201p.pdf
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/pref/21962.html

東電自らオールデンか住宅を増やしたとはいえ、夏の冷房と違い冬の暖房は電気以外のところもあるが、冬の方が厳しい根拠は何なんだ? つーか、そういう事を言うから余計にうさん臭く思われるってのにさ。

■節電、冬は今夏より一段厳しい要請も…東電社長 読売新聞 2011年6月29日
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20110629-OYT1T00933.htm
東京電力の西沢俊夫社長は29日、就任後初の記者会見を開き、 停止中の柏崎刈羽原子力発電所(新潟県柏崎市、刈羽村)が再稼働しなければ、「電力需給が冬も厳しい状況になり、一段の節電を要請することはありうる」とし、今夏より厳しい節電が必要になるとの見方を示した。

再稼働に向けた地元の理解については、「知事、市長、住民に説明して理解をいただくしかない」と述べるにとどまり、説得が難航していることを示唆した。一方、福島第一原子力発電所事故で避難した住民らへの賠償金を工面するため、「3年以内をめどに一番いいタイミングで電気事業に不可欠なもの以外は整理、売却したい」と述べ、資産売却を進める方針を示した。