■福島第一:また隠蔽していた! 今度は経産の天下り機関 | 原発事故は東電が招いた人災

■福島第一:また隠蔽していた! 今度は経産の天下り機関

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110615k0000m040130000c.html

経済産業省原子力安全・保安院所管の独立行政法人「原子力安全基盤機構」は東電の原発トラブル隠し(2002年8月発覚)で、保安院が検査結果の改ざんを見抜けなかった教訓から、検査強化を目的に2003年10月に設立された法定検査を実施できる唯一の機関。

10年度予算(収入)は約222億5000万円で、国からの交付金が約93%を占める。職員426人(4月現在)の中には電力会社や原子力関連メーカーの出向者もおり、独立性を疑問視する声もある。


って、ただ天下り先を増やしただけじゃないの?

で、どーいうことかというと、

2008年に原子炉の安全弁を交換する際、新しい安全弁に圧力をかけてテストをしたが、圧力不足(法で定められた圧力に達していなかった)だった。

しかし機構の立ち会い検査員2人は、その事に気がつかずに検査に合格させていた。

機構の立ち会い検査前に自主検査をしていた東電が気がついて再検査をし、その後、新しい安全弁を取り付けた。

ミスで再検査となった事は3年後の2011年の6月まで公表しなかったと。


検査の時に圧力が足りていなかったのは単純ミスでしょう。人間なら誰でもミスはします。

問題はミスをした事ではなく、ミスがあった事に検査員が気づかず検査に合格させた事、そして、その事実を隠蔽して来た事でしょう。

ミスはただのミス。ミスに気がつかない検査員はただのボンクラ。でもミスの隠蔽はほとんど犯罪的でしょう。保安院が検査結果の改ざんを見抜けなかった教訓から、検査強化を目的に2003年10月に設立された法定検査を実施できる唯一の機関が、自らのミスを隠蔽してどーするってのさ?

この機構が通産管轄の天下り先なのは先にも書いた通りですが、ご存知の様に通産省からは東電にも天下りしています。子供を東電に入社させている職員もいるし、そんな関係できちんと監視だの検査だのが出来るなんて当の誰も思っていないでしょう。本人達も含めて。

当の本人達が一番そう思っているのかな?

「ミスもトラブルも事故も隠しとけば良いや」って。

毎年、何百億も税金使って天下り先を増やしたって税金の無駄遣い。因にこの団体の理事長 曽我部捷洋と、2名の理事の佐藤達夫と佐藤均は元通産省官僚です。

先週のエントリーで出て来て所員が電波飛ばしていた日本エネルギー経済研究所の理事長と顧問も元通産省官僚ですね。