■福島第一原発の安全装置は8年前に外されていた | 原発事故は東電が招いた人災

■福島第一原発の安全装置は8年前に外されていた

【その1】 再三の原子炉の欠陥の指摘を無視。
【その2】 再三の手抜き工事を指示。
【その3】 再三の地震・津波対策の不備の指摘を無視。
         (指摘、告発をした人は命の危険を感じるオマケ付き)
【その4】 事故後も米軍の冷却剤支援を必要ないと断り
【その5】 官邸のベントの指示を拒み、
【その6】 廃炉にしたくないと海水注水を遅らせ

もう、出尽くしたかと思ったのですが、まだ、あったのですか? しかも、こんな重大なのが!?
と、その前に、不信任案が否決されましたね。すでに色々言われているので一言だけ。

共産党が「菅政権に対して信任できない」としながらも「不信任案」に賛成せず棄権した理由は、1日の野党党首会談で志位氏が 「不信任案が可決された場合どういう展望をもっているのか」 と問いただしたのに対し、谷垣禎一自民党総裁が 「確固たる展望がない」 と答えた。からだそう。

文句言うだけならサルでも出来る。ってやつですね。

で、タイトルの「福島第一原発の安全装置は外されていた」は、次期首相か?ポスト管と言われている原口氏の記者会見からです。
http://www.ustream.tv/recorded/15112046 会見の様子は左記のリンク先で見られます。

「ECCS(非常用炉心冷却装置)があるから、メルトダウンしないと言ってきた。 蒸気系ECCSがあるのに、なんでメルトダウンしたのか? 」

ちなみに、このECCS(非常用炉心冷却装置)は、電力のすべてが失われた事態を考慮して、炉心の崩壊熱による蒸気を使用したタービンによってポンプは駆動される仕組み。原発の安全は多重に防護され、この装置は全電源喪失した最悪の場合に機能する「最後の砦」。

調べた結果、平成15年(小泉内閣)に、その最後の砦である蒸気系ECCSが「一度も使った事がないから」と、取り外されていたことが判明。 (使った事があったら困るだろーがって、何の為の安全装置なのさ? いや、それで原発は安全だなどと言えたものだのだと)

この非常冷却装置の取り外しを申請したのは当時社長だった現会長の勝俣恒久。「事務系の社長は安全より収益を優先していた。東電関係者」(週刊文春6/9号)

平成13年に浜岡原発で(当時は配管の事故と発表されていた)水素爆発事故が起きており、事故が起きてから配管内に水素が溜まらないように対応していたが、その後、保全管理に手間がかかるとの理由で撤去。

その翌年、東電も追随する形で撤去。いざとなったらベント(放射能を放出)をするから、冷却装置は要らないと。

ECCS(非常用炉心冷却装置)を取り外さなければ、原子炉の冷却は失われることもなく、この原子炉の爆発、惨事は防げたのでは?

この取り外しを認めたのは、小泉内閣、平沼経産相で、現自民党総裁の谷垣も産業再生機構担当大臣。 管政権の事故後の対応については事実を歪めて叩いているようですが、自民党が「安全装置を取り外すこと」を認めていなければ、事故を防げたという反省は無しですか?

ちなみに当時首相だった小泉純一郎氏は、5月28日横須賀の講演会にて「日本が原発の安全を信じて推進して来たのは間違いだった」と認めています。

で、当時経産相だった平沼赳夫氏は、5月31日に発足した「地下式原子力発電所政策推進議員連盟」会長になってます。

さてさて事故直後は「原発の推進は難しい状況」とぼやき、管政権の「原発問題担当相」の要請を断り、「その後の展望も無く」「不信任案」を提出した谷垣氏は、管が注水を中断させたとデマを飛ばした安倍晋三とともに「地下式原子力発電所政策推進議員連盟」の顧問に就任と。