■「原子炉をダメにしたくなかった」清水参考人@国会集中審議  | 原発事故は東電が招いた人災

■「原子炉をダメにしたくなかった」清水参考人@国会集中審議 

原子力安全基盤機構が昨年10月に示した報告書によると「原発が全電源を喪失した場合、16時間半後に格納容器が熱で破損し、放射性物質が外部に流出すると警告しており、爆発を防ぐには速やかにベント(蒸気排出)、注水(冷却)が必要」としています。

そして国会にて、その報告書を示し質問が行われました。

「なぜ東電は自らの判断で冷却するのに海水の注入をしなかったのか」との質問に、清水参考人は「海水を入れると不純物で原子炉が錆びる」と言い訳した挙句、「最善の努力をした」と開き直り。当然の事ですが、「最善の努力をして何故爆発したのだ? 海水を入れたら廃炉せざるえない。廃炉を怖がっていたからだ」と突っ込まれています。

また管が「ベントを指示したのに、東電はやらなかった」と答えると「東電は、あの体質なのだからキチンとやらせないとダメだろ」と追及。

因に、東電がベントしたのは官邸のベント指示の約9時間後。海水注入を始めたのは爆発後です。

ちなみに管は事故が起こるまで、その報告書の存在を知らなかったそうです。東電はその報告書の内容を知りながら対策を検討しなかった事を既に認めています。 

「もっと早く海水注入やベントをやらせていれば、爆発は起きなかったかもしれない。不適切だったと反省すべきだ」とは質問した大門議員の弁。全く持ってその通りです。爆発云々が結果論だとしても東電が数々の指摘を無視して来た事安全より原子炉の存続を優先させた事がこの大惨事を招いたのは確実でしょう。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-04-19/2011041902_02_1.html
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