天気が悪いのは分かってました。
先週の日曜日か月曜日に登ればよかったことも承知してました。

でもね、気分というものは時に気まぐれなもので、
99%快晴だろうと思っていても突然行きたくなくなってしまうこともありますし、
逆に天気が悪いと分かっていても登りたくなってしまう時もあるんです。
それが今日でした(^_^;)

天気予報はほぼ絶望的でしたか、GPV気象予報と山と高原の天気の谷川岳の予報はちょっと期待が持てそうな予想を出しています。それを信じて登りましょう♪

午前4時小雨の降るなか自宅を出発。谷川岳なら余裕で日帰りできるのでもっとゆっくりでもよかったのですが。
渋川までは気温が高く(4℃ほど)雨でしたが、そこから赤城高原にかけて標高を上げていくにつれ気温が下がり赤城高原SA付近で雪に変わりました。でも、積もりそうな雪の降りではなかったですね。
水上ICまでくると夜が明けてきます。雪はほぼ止んで高曇り模様となってましたので少しテンションが上がります。

車は土合駅に止めようと思いましたがあまりに入口が狭かったのでそのまま成り行きで天神平のベースプラザまで行ってしまいました。(有料1000円後払い)

6時25分出発します。

指導センターの先で林道は雪に埋もれています。なのでトレースに導かれながら斜面を直登していきます。あくまで私の直感ですが、雪が少ないなあ~です。
体感的には1m程度でしょうか。水上のアメダスでは積雪94cmですが、これも体感的には20cm程度に思えます。観測値は点情報ですが人間は3次元空間で捉えますのでこの辺に相当なズレがあるということなんでしょうね。


でトレース通りに進んでいくと、どうも右寄りなんですね。確か西黒登山口はもっと左では・・・と思いながらもそのまま登っていくとしっかり尾根に向かっているのでひと安心です。いわゆる冬のコースってやつですかね。私が冬に登っていたのは遥か25年も前のことなのですから・・・。



鉄塔のある平坦地には人がいました。テント泊していたのでしょう。
そこからの新しいトレースは少人数っぽいのが続いています。テントのところにいたのは女性でしたが同行者が登っているのでしょうかねえ~


そのトレースをありがたく使わせていただき快適に登っていきます。
白毛門の登りに比べると傾斜が緩いのがいいです。木々も樹氷に彩られていて素敵です。


やがてちょっとしたピークっぽいところに到達します。
標高でいえば1140mというところでしょうか。ここまで約1時間、まずまずいいペースですね。


この小ピークからはこれから登る先の様子が見えてきます。ラクダのコブや谷川岳本峰・・・でも谷川岳はガスに覆われて見えない・・・。


こういう登りが多いですよ。ブッシュがすべて雪の下なので雪原っぽい斜面の連続です。下りなら尻セード天国(といっても危険がつきまといます)かも?です。

で、ランダのコブ手前でアイゼンを装着し、ピッケルを手にして進みます。

しかし、ラクダのコブに突入するところで完全に霧に包まれてしまいました。
写真を撮るどころではありません。ほぼホワイトアウトの状態です(>_<)
それなりに厳しいところの通過があったのですが紹介できなくて残念です。

そんなこんなで、気がついたら西黒の岩稜帯の急登を登っていたようで、知らぬ間にラクダの背を通過していたみたいでした(^_^;)
冬の西黒尾根は無雪期とはまったく別物に変身していたみたいです。

この岩稜帯の急登、積雪期は完全に雪の斜面になってしまうのでどこをどう登っているのか見当もつきません。しかも霧で視界は10mほどです。
「こんな急な登りあったっけ・・・」多少不審に思いながらも視界がないのでやはりトレース頼りになってしまいます。


そんなところを苦労して登っていると上から人が下りてくるではありませんか。
話を伺うと、登りのトレースはこのお二人のもので、天気が悪いので手前で引き返してきたとのことでした。やはり、鉄塔のテントの人たち・・・?

私はてっきり頂上手前で引き返してきたと思い込んでましたか、標高1650m付近でトレースは消えてしまってました。「ああ、だいぶ手前で諦めたんだなあ~・・・」

あとは自分でトレースを刻むしかないですね。
雪庇のあるリッジ状の雪稜の通過に多少神経を使います。近日の暖かさで雪庇が崩壊しつつあり、かなりクラックが入ってました。


あとは遠目にザンゲ岩を目標にしながら登っていきます。多少視界が開けてきたのが救いです。


山頂付近の岩壁も見えてきました。


ザンゲ岩横の急登を登っているとも上から人が下りてきました。
登りのトレースはなかったので前日に登ったのか天神尾根を登って下ってきた人たちなのかは分かりません。


せっかくなのでモデルになってもらいました。かなり急な斜面でしょう?


下りは速いですねえ~
あっという間に下の方ですよ。


東尾根も見えてきました。今にも落ちそうな雪庇がすごいです。


ザンゲ岩の上からは傾斜が落ちてピッケルの役目は終わりとなります。
しばらく歩くとケルンがあって奥には天神尾根を下る登山者の列が見えました。


頂上には誰もいませんでした。この天気じゃ・・・
ロープウェイ利用の登山者はそれなりにいたようですけどね。


天気が悪いのでオキの耳には行きません。
トマの耳との間に発達する雪庇がイマイチのような気がします。やはり雪が少ないのでしょうか・・・。


下りは天神尾根です。ロープウェイで楽して帰りますから(^_^;)


景色がダメなので樹氷でも眺めましょうか。


避難小屋は埋没してます。たぶん積雪は3mほどはあるかと・・・


あとは冬道をたどって天神峠に向かいます。


最後まで谷川岳は霧に包まれてました。

結局、天気予報通りということになってしまいましたが久々に山に登れたので満足しています。写真はモノトーンなものばかりでまったく見栄えもしませんがこういう時に登ったという記念にはなります。
できれば晴れた日にもう一度ラクダのコブ付近を歩いてみたいと思っています。

最後に、いつも思うのですが、谷川岳と白毛門、どちらが難しいか・・・(冬の話ね!)
今回登って、やはり白毛門かなあ~と思いました。
谷川岳は下りが天神尾根利用できますからね。この差ですかね。

山行タイム
6:25登山口(天神平ベースプラザ)-8:30ランダの背-10:10トマの耳10:15-10:50避難小屋10:55-11:40天神平