2013年5月18日(土)の山行記録です。

この時期の楽しみといえば残雪期の上越の山歩きということになるが、プラスαとして山菜採りも外せない。昨年の5/19は残雪の白毛門に登ることだけを目的にしながら思わぬ山菜の収穫があり、今年も密かにそんな山行を目論んでいたわけで、5/18昨年に続き白毛門に登ってみることにした。

当日は午前3時に起床し3時30分に家を出る。ちょうど太田インターから高速道に入る頃には東の空が白んでくる。4時30分にはすでに水上まで到達し4時50分には登山口の駐車場着となった。車はパラパラと5、6台ほど。ま、こんなもんか。
家を出る頃は薄曇りって感じだったが、土合はかなりクリアーに晴れている。この辺の天気状況も想定通り。標高が上がればさらに透明度が良くなってくるだろうことも容易に想像できる。
あとは天気がどこまで持つか・・・ということになるだろう。

5/4に谷川岳に登った時に比べると森林限界上の残雪もだいぶ少なくなった印象。今年はもっと雪が・・・と思っていたがしっかり雪解けが進んでいることを実感する。

さあ登山開始だ。GPSロガーをセットし出発する。(午前5時)
東黒沢にかかる橋を渡って尾根の基部に出る。河原付近にはキャンプ中の人たちがいた。この人たちも登山をするのだろうか・・・。そんなことを考えながら通過する。

しばし平坦な道を行き道標に従っていよいよ登りが始まる。標高差にして100mほどの急登を終えると尾根上に出る。ここから先は明瞭な尾根道だ。樹の根の露出した急登が標高差にして400mほど続く。この間、目的とする山菜を見つけていくわけだ。


自然と戯れながら
尾根上からは所々で視界が開け谷川岳東面の様子を眺めることができる

自然と戯れながら
目的の山菜の写真。標高に好みの新芽の山菜を摘むことができる。大まかに区分けすると、標高800m以下が、すでに芽が伸びてしまって天ぷら向きの状況。~1100mは天ぷらやお浸しに良い新芽が少し伸びた感じ(写真左)。そして~1300mは芽吹いたばかり(写真右)。そこから上はまだまだこれから。白毛門~の稜線に至っては6月初旬以降というそれなりに長丁場で楽しめる山菜なのだ。

自然と戯れながら
山菜だけでなく芽吹いたばかりの中腹では沢山のタムシバも綺麗に咲いていた。沢にかかる大滝の水量も豊富だ。

自然と戯れながら
標高1200m付近の冬期の雪屁帯を通過し松ノ木沢の頭にかけての登りにかかる頃から残雪上を歩くようになる。気温が下がって雪が硬くなっていると少々いやらしい登りとなって軽アイゼンが欲しくなるところだ。
本日は気温も上がっているので特に問題なく通過できた。雪に埋もれて仮死状態になっていた木々もようやく陽の恵みを得て元気を取り戻しつつあるようだ。


自然と戯れながら
その急斜面の上部の岩場はすでに雪も消え、そのちょっとした岩場も鎖に頼らずともフリクションで快適に登りきり松ノ木沢の頭に到着する。
谷川岳の展望台として知られるこの小ピークまでくれば半ば目的は達成したような気分だ。


$自然と戯れながら
その先、白毛門までの登路を見渡す。昨年同様に登山道上部の途中にしっかり雪渓が確認できる。ここが白毛門登頂のポイントとなる。まあ、滑ったとしても部分的な雪渓が残っているに過ぎないので大したことはないけれど・・・。


自然と戯れながら
で、その雪渓の状況を詳しく見ると・・・
この写真は下山時に後続の登山者を撮ったものだが、人が入っているのでより雪渓のイメージがはっきりすると思う。


自然と戯れながら
その後登山者は雪渓の上部まで達している。

自然と戯れながら
ここが上部雪渓のトラバースポイント。10mほどの急斜面を慎重にトラバースする。傾斜は急だが仮に滑落しても20メートルほど滑り落ちるだけなので大したことないと思うが心配ならピッケル・アイゼンの出動となろう。

自然と戯れながら
谷川岳の南方には浅間山や八ヶ岳、さらに南には富士山までクリアに見えていた。写真のサイズが小さいので見えないが・・・

自然と戯れながら
無事雪渓を通過して、あとは岩稜をひと登りすれば頂上手前の小ピークに、さらにもうひと踏んばりで頂上に立つ。

自然と戯れながら
あとは景色を眺めるだけ。
定番の谷川岳東面の大岩壁はどの季節に眺めても素晴らしい!
この景色を眺めるためだけに登るといってもいいくらいだ。


自然と戯れながら
そしてこちらが笠ヶ岳~朝日岳。それなりに残雪が豊富だ。昨年は笠ヶ岳まで行ったんだけどなあ~・・・でも今回は足がついていけない・・・というわけで下山する。

$自然と戯れながら
最後に、登山道で出会った草花などを少々。

左上からイワウチワ、ショウジョウバカマ
左下からムラサキヤシオ、ミヤマキンバイ

それと山菜をそれなりに収穫。今回はお浸しにして美味しくいただきました。
ま、そんなわけで運動不足解消できないながらも何とか白毛門登りきることができました。

おしまい