2013年5月4日の山行記録です。

登山らしい登山としてはほぼ半年ぶりだった。
このまま5月連休なのにどこにも登らなければこのまま今年が終わってしまうかもしれない・・・という危機感に背中を押されたかたちではあったが谷川岳を登りきれた。
しかも、ロープウェイ利用ではなく、『男は黙って西黒尾根』から登ったのだから久しぶりに男気を出した山行だったと言える。

以下、その山行記録である。

5月連休といえば高山は残雪期だ。標高2000mに満たない上越の山々では雪解けが進み微妙な段階を迎えている。積雪期なのか無雪期なのかちょうどその境目という時期となるのだろうか。其の辺のこと考えてみたら、過去数十回登っている谷川岳であっても5月連休中に登ったことが一度もなかったのだ。登るなら北アルプスに、となっていたからだと思う。

連休も後半となり、唯一の休みである5/4に谷川岳に登りたいという思いが次第に強くなってくる。そして、前日夜になってほぼ確実に晴天が期待できる見通しもあって意志が固まった。

当日午前3時に起床。特に目覚ましをかけたわけではなく、その時刻に起きようと思ったわけでもない。起きるのが遅ければロープウェイ利用で登ればいい、そんな曖昧な計画だったともいえる。
でも早く起きられたのだから、やっぱり西黒尾根を登りたいではないか。というわけで、準備もそこそこに家を出る。いつものことながら道路は貸切状態でほぼノンストップで土合に到着してしまう。ロープウェイ駅のベースプラザに駐車してもよかったのだが500円ケチって白毛門登山口の無料駐車スペースに置く。まあ歩いて10分ほどの距離なのでどう考えるかは人それぞれだろう。

登山口に雪はもうない。というより下層の樹林帯に目立った雪も見えないほどだ。気温はさすがに寒気の残りがあるので0℃とこの時期としては寒い。
登り出せばすぐ暑くなることは分かっていたが、一応アウターを着る。そして5時14分出発する。
10分ほどでベースプラザを通過しそのまま林道に入る。林道はまだ車両通行止めだ。
ゆっくり、ゆっくりを意識しながら林道を歩き西黒尾根登山口から入山する。


自然と戯れながら
鉄塔のある広場までは雪はまったくない。


自然と戯れながら
鉄塔から先は尾根を忠実にたどるような道となりこの辺から残雪が登場してくる。夏道と雪道を交互に歩きながら標高を上げていく。

自然と戯れながら
途中にはちょっとした小ピークがあって、そこから谷川岳山頂が見えてくる。周囲の木々の葉が落ちて潅木もまだ茂ってきてないので無雪期とは違った印象だ。

自然と戯れながら
七ツ小屋山周辺の眺めもいい。山肌はほとんど冬の状態だ。

自然と戯れながら
さらに少し登ると広い雪面に出る。そこからは湯檜曽川対岸の白毛門、笠ヶ岳、朝日岳がよく見えるようになってくる。

自然と戯れながら
こんな綺麗な雪面が残ってるんだなあ~
無雪期にはこんなに開けた場所なかったと思うんだけど・・・


自然と戯れながら
登りだしこそ足が重くて辛かったが、意識してゆっくり登ったのが幸いして体力が衰えないままラクダのコブまでたどり着けてしまった。
こうなればテンションアップアップ

いくつかの小コブをなんとはなしに越えてラクダの背のピークに立つ。
さあ、ここが今回の山行のハイライト!

見よビックリマークここからの谷川岳の勇壮を


$自然と戯れながら
いつ見ても何回見てもこの景色は素晴らしい。
四季折々、この場に立って、そして感動をもらっている。
5月といえど森林限界より上はまだ冬山そのものではないか!

さあ、ではここを攻略するぜ!