テストの使い倒し方(②基本動作チェック下敷き) | 入試で燃え尽きない 頭脳の育成。season2

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小6双子息子の中学受験戦略記。2017終了組の娘(小3夏~SAPIX、小6春にWに転塾:season1)に引き続くseason2。

■「正しい解き方」

NNの総括責任者の先生が保護者会のたびに口をすっぱくして言っていました。「答えを出せればよいのではなくて、『正しい解き方』でできているかどうかを授業から学んでください。」

たとえば算数であれば、順列組み合わせの典型問なら樹系図を書かずに計算で解いたか、円に接する図形ならまず半径を補助線でひいたか、理科であれば、てこの問題ならモーメントの矢印を書き込んだか、滑車の重さを書き込んだか、などなど。

実は「正しい解き方」は、問題の解き方だけでなくて、はじめ!と言われて問題をざっと見渡したか、大問が終わるたびに時計を見たか、理社であっても選択問題の場合は選択肢に○×を残したか、など、テストを受ける上での「基本動作」もあります。


■チェック下敷き

W担任との小6前期の三者面談で、娘にはこの「正しい解き方」が欠けているのが一番課題、という結論になりました。

男の子によくあるパターンらしいのですが、手を動かさないで頭だけで考える。よく言えば天才。悪く言えば基本動作がなっていない。小4の時から私が言っているのですが、なかなか直らない。

このときに国語の担任の先生の提案で生まれたのが「基本動作チェック下敷き」です。

A4判のクリアハードケースの中に、テストに臨む際に守らなければならないことを付箋で書いて貼っておきます。それを試験会場について座ってカバンを開けたらまず目を通す。

できるようになったら付箋を外します。新しく基本動作として守りたいことが出てきたら、追加で付箋を貼ります。


■テスト管理表でも振り返り

先にテスト管理表の話をしましたが、「下敷きに貼ったことができたか?」ももちろん振り返り項目の一つです。

おかげで、遅まきながらではありますが、夏休み前後から、まともな書き込みが残っている問題用紙を持って帰ってくるようになりました。結果(点数)ではなく、プロセス(書き込み)を褒めるのもこのときです。

小5終わり頃のSAPIXマンスリーテストの問題用紙を見ると、なーにも書いていない。時々みみずが這った字が登場。問題を前にして息をして生きていたのかすらもわかりません(笑)。

試験会場についてから何をやるか、五郎丸氏でいうルーティンですが、この下敷きに目を通すことが彼女のルーティンになったみたいで、良い副次効果もうまれたようです。