ストレーを出て、いよいよお腹が空いてきました。もう2時を回っています。どこ
でも良いようで、なるべく美味しそうなお店をとついつい欲張ってしまう私。ちょっ
と良さげなお店を見つけました。「Exki」(エクスキ)です。セルフサービスのお店
にしては年配の私でも入りやすい雰囲気。見ている間に人がちらりほらりと入っ
て行きます。若い人も家族連れも。
実際に中に入ると、サンドイッチの他にキッシュが数種、ミートパイの
ようなもの、各種のサラダ等。温かい飲み物と一緒に色々と選んで食べる
ことが出来そうです。そしてデザート類も豊富で充実。全体に木を使った
インテリア、そしてゆったりとしたスペース。とても優しい印象でホッと
します。私達が取った席の横には、何時間も粘っているような若い女性が
一人。店内は外から見たよりも奥行きが結構ありました。
カウンターのお嬢さんは片言の日本語が出来る人でした
木のインテリアで統一された店内
食事用に取ったキッシュとミートパイ(のつもりが
ほうれん草のパイでした)
デザートには大きなガトーショコラ。板チョコやオレンジピールに
チョコをからませたものは自家用のお土産。Exkiではフェアー
トレードのチョコレートを扱っています
手前は砂糖、向こうはティーに付いてきた一口チョコレート。
こういうお店でも飲み物を頼むと“おまけ”が付いてきます
Exkiでは、キッシュが5.45€(約780円)、ほうれん草のパイ3.30€、ガ
トー・ショコラ4.35€、ティー3.20€でした。その他にフェアートレードの
チョコレート等を買って〆て24.95€(約3,600円)。食事代は約2,500円
(二人分)だったので、かなり安上がりなランチでした。
ここを出て、更にその先を行くと、なんと「A la mere de Famille」
(ア・ラ・メール・ド・ラ・ファミーユ)がありました!本店は9区です
が、創業1761年のチョコレート店 です。恐らくチョコレート屋さんとし
てはパリ最古ではないでしょうか。早速中に入ってみることにしました。
お店はグリーンが基調ですが、トレードカラーは
オレンジです
チョコのオンパレード、お楽しみ頂けるでしょうか
マカロンもお手頃な値段で買えます。
オレンジのパッケージがトレードマーク
ここでの買い物は私よりも娘の方が多かったようです。お店の方も気さ
くな感じ。写真も沢山撮らせて貰えました。ちなみにマカロンは、1個が
1.50€(約210円)、9個買うと12.50€、16個では21.50€、25個で32€と多
く買うとお買い得になっています。(これは現地での価格です。変更にな
る場合があります)
更に歩いて行った先には、4区に本店がある「Mariage Freres」(マリ
アージュ・フレール)がありました。東京や関西にもお店があり、日本で
も人気の高い紅茶専門店。1854年創業です。本店には何度か行き、人気の
「マルコ・ポーロ」を買ったりしました。入口のカラーは本店と同じ。
こにも入ってみました。な~んか、違う。そんなお店の雰囲気です。乙に
澄ましているような、居心地の悪さ。本店はもっと親切でフレンドリーで
したが・・・。何も買わずに出てきました。もっとも今日がパリ最後の日
でお土産に紅茶が欲しければ、買っていたかも知れません。
きっちりした制服を着た男性が接客中。
近寄りがたい感じで、すぐ出てきました
この先、もう通りも終わりに差し掛かって今度はやはり日本に支店があ
る「Eric Kayser」(エリック・カイザー)がありました。いつも仕事先
に近い田園調布店を利用していましたが、日本には10店舗以上。オフィシ
ャルサイトは日本語対応です。流石にこのお店には入る気がしませんでし
た。多少お味が違うかも知れませんが。
田園調布は「メゾン・ド・カイザー」という名前です。パリ店は
使っているバターが違うという口コミを見つけました。だったら
入ってみれば良かった!
ここでモントルグイユ通りは終わりです。と言うか、ここが始点だった
ようです。月曜日のせいなのか期待していたような、売り子さんの声があ
ちらこちらから飛び交う賑わいを見ることが出来ませんでした。代わりに
有名なお店の支店が少なからずあったのが救いだったと思います。今回
「ア・ラ・メール・ド・ラ・ファミーユ」の本店に行こうかと思っていま
したが、スケジュール上では無理なので諦めていました。その支店に出会
えたのはラッキーでした。代わりに「ストレー」は伝統こそあれ他の同じ
ようなお店と比較すると、わざわざ行く程かな?と言うのが今の時点での
感想です。
そして、お昼ご飯を食べたエクスキ。後から分かったのですが、ベルギ
ーのブリュッセルに本店があるファーストフード店でした。日本のこの手
のお店のように若い人を中心にしたお店のような印象は全くありません。
メニューも豊富ですが、バーガー類は無かったように思いますから、行か
れる方はご注意を。このお店もパリに何箇所かあるようです。私がいつも
ネットで覗いているパリナビさんやHISのパリ支店でも取上げていました。
またトリップ・アドバイザーでもなかなかの評価を得ています。有機栽培
の素材に拘り、無添加というのも好感が持てます。時間に縛られないのが
このタイプのお店の特徴。私達のように食べはぐれた時にはぴったりでし
ょう。モントルグイユのお店は新しく出来たのか、ネットで調べても情報
はありませんでしたが。
そうそう、大事な事を忘れるところでした。金色のエスカルゴで有名な
お店「L'Escargot Montrogueil」(レスカルゴ・モントルグイユ)は一体どうなったの
か?調べてみると「閉店したのか、改装中か分からないけれど閉まっていた。」
と、最近の口コミを見つけました。
貼り付け元 <http://4travel.jp/overseas/area/europe/france-ile_de_france/paris/restaurant/10310957/ >
一度は行ってみたいと思っている、このレストラン。気になるので、も
う少し調べてみました。すると、更に数日後の別なサイトの口コミで「We
had a very positive dining experience here.」と、アメリカ人の評価を
見つけました。この人は5つ星ランクの中での4つ星を付けています。ど
うやらお店は営業しているらしいのですが、星にバラツキがあり、1つ星
を付けている人も少なからずいます。
貼り付け元 <http://www.yelp.co.jp/biz/l-escargot-montorgueil-paris >
日本人の評価は概ね良好ですが、実際にはどうなんでしょう。いずれ
にせよ、この次は月曜日をちゃんと外して行く必要があります。そしてエ
スカルゴのお店を確認しつつ、モネが描いた「モントルグイユ街、1878年
6月30日の祭日」のような本来の賑わいを見てみたいものです。
モントルグイユのアーケード。
緑を絡ませたアーチがとても素敵
モントルグイユの文字、良く見えますか?
冬になれば葉が枯れてもっと分かり易いことでしょう