中学校教科書改訂 【高槻川添教室】 | 高槻市川添の学習塾SCOT 高槻川添教室・SCOT高等学院 スタッフブログ

中学校教科書改訂 【高槻川添教室】

前回のブログで入学式の話をして、新学期が始まり新しい教科書をもらった人も多いのではないでしょうか。今回は中学校教科書改訂の話をします。

まず、どの教科もページ数が大幅に増えています。ゆとり教育が導入された2002年度の教科書と比べると数学は481ページから63%増の783ページ、理科は466ページから77%増の826ページ、5教科平均でも47%増えています。(中学3年間合計ページ数)

ページ数が増えただけでなく、内容も濃くなっています。定着度を高めるため、練習問題が増えています。数学は2437問から3273問と846問増加、理科は352問から622問と270問増加しています。(中学3年間の練習問題数)

英語では文法の説明が増えています。また、整序問題や語形変化の問題も目立ちます。練習問題を増やし、繰り返すことで習熟を図ることを狙っています。リーディングのページも増えて指示語の内容、内容理解、英問英答と入試のような設問で内容把握のチェックができるようになっています。なお、単語数が900語から1200語と増えます。例えば、高槻市で使用する三省堂の教科書ではprefer(2年)、embarrass(3年)などが出てきます。

数学では小学校の内容の「ふりかえり」を丁寧に行う一方、小学校の内容(比の性質)を使って複雑な計算力を必要とし、難化しているものもあります。3年では解の公式の復活によって2次関数や三平方の定理など、計算が複雑化しています。

国語では常用漢字196字が追加されました。鬱憤、怨念、才媛などが扱われますが、これらは読めれば十分です。

理科はイオン、仕事とエネルギー、遺伝など2002年のゆとり教育で削減された内容が完全復活しています。定着を図るために観察から考えさせるもの、力の原理を代数的にとらえる抽象化が必要なものなど、大量の練習問題が盛り込まれています。

地理は調べ学習に重点が置かれていましたが、世界と日本それぞれを地域ごとに全体的に扱うことになります。歴史では四大文明、市民革命など世界史が復活し、人物や出来事などの歴史的用語の扱いが大幅に増えました。

学習塾SCOTでは移行措置のあった数学・理科は以前から対応したテキストを使っていましたが、他の教科でも今年度から新しい教科書に対応したテキストを使っています。


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